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井上尚弥興行の台無し危機「彼のおかげで…」 救ったキム奮闘劇に興行主感謝「あれは凄い」

THE ANSWER / 2025年1月25日 18時53分

キム・イェジュン(右)と握手する井上尚弥【写真:中戸川知世】

■井上尚弥が会見

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が25日、3度目の4団体防衛成功から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)に4回2分25秒KO勝ち。1か月延期と対戦相手変更が続いた異例の興行を振り返り、陣営は興行台無しの危機を救った挑戦者の奮闘劇に感謝した。

 井上は傷のない綺麗な顔で大橋秀行会長、父・真吾トレーナーと会見。異例の事態が相次いだ興行だったが、下がらずに勝利を目指したキムの奮闘もあって派手な展開に。過去の挑戦者のように消極的なスタイルでは、見せ場なく終わる可能性もあった。試合後、井上はリングインタビューを中断し、引き揚げる涙の敗者に敬意を込めて拍手。観衆も続いた。

 この日、井上は拍手に包まれたことに対し、「自分自身、ボクシングはそういうものだと思っています」と敬意を払う大切さを強調。大橋会長も「彼(キム)のおかげで助かった。井上に初回からプレッシャーをかけられて、(カウンターを狙い続け)あれは凄いですよね」と感謝した。

 当日券800枚は「ほぼ売れた」と1万5000人の満員に。セミファイナルだった武居由樹も負傷で試合中止となり、大橋会長は「(客席は)半分くらいになるのも覚悟していました。チケットキャンセルはほぼなし。むしろ、日韓戦になって申し込みが増えました」と明かした。

 井上も「こういう興行の流れになったけど、本当に満員に近い人が来て、あの景色は忘れない。それくらい嬉しい。ファンあってのボクシングと感じた」と感慨に浸った。


キム・イェジュン(右)と握手する大橋秀行会長【写真:中戸川知世】

 昨年大晦日に世界挑戦を控えた井岡一翔は、相手のインフルエンザ観戦で試合中止に。直後、大橋会長は「もし、井上がインフルエンザになったらという心配があった。誰がなってもおかしくない」と2月6日も有明アリーナを確保。「奇跡的に空いていました」。結果的にキャンセル料がかかるが、盛況に終わった興行に胸をなでおろした。

 会見を終えると、「挨拶したいから来た」と大橋ジムにキムが現れた。左目下には、前日の激闘でできたあざが残ったまま。「目が痛いです。強いですよ」と苦笑いしながら、井上と笑顔で握手した。日本の観客に対しては「感動、感謝しました」と喜んでいた。(THE ANSWER編集部)

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