世界に衝撃、19歳日本人ボーダーが史上初の超大技 「人間が空を飛んだ！」常識外れの6回転半

Xゲームズのスノボ男子ビッグエアで世界初の大技を成功させて優勝した荻原大翔【写真：Getty Images】

■冬季Xゲームズで衝撃の大技

　冬季Xゲームズで19歳の日本人が繰り出した超大技に世界で衝撃が広がっている。米コロラド州で行われた24日（日本時間25日）のスノーボード男子ビッグエアで、初出場の荻原大翔が97.33点で初優勝。世界初の2340（6回転半）を成功させ、海外実況席は「冗談だろ！」「俺たちは人間が空を飛ぶところを見た！」と絶叫していた。

　会場が騒然となった。荻原は勢いよく宙に飛び出すとヘリコプターのように横回転。高速でクルクルクルと回ること実に6回転半、しっかり着地も成功させ、両手を上げて歓喜した。海外実況席は「Ohhhhhhh!!」と絶叫。常識外れの大技に思わず笑いも漏れ、声を裏返しながら「俺たちは人間が空を飛ぶところを見た！」と大興奮で伝えた。

　英紙「ガーディアン」は「Xゲームズの新参者ヒロト・オギワラが史上初の2340で歴史を作る」と題して報道。主催者によると、6回転半のミュートグラブを大会で成功させたのはスノーボード、スキーを通じて初めてだと報じた。

　茨城県出身の荻原は両親の影響で3歳からスノーボードを始め、2017年には中学生ながらプロ資格を獲得。2021年の全日本選手権大会ビッグエアで初優勝すると、翌年にも連覇を達成した。2022年4月に世界初となるBS2160を成功させ、注目を浴びる存在に。2023年にスイスで行われたワールドカップ・ビッグエアでも初優勝を果たした。（THE ANSWER編集部）