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女子マラソンに新星! ランニングサークル出身の異色ランナー小林香菜が日本勢トップ2位、驚異の粘りで残り800mで逆転 東京世陸代表に前進 優勝はエデサ【大阪国際女子マラソン】

THE ANSWER / 2025年1月26日 14時36分

大阪国際女子マラソン、日本勢トップの2位でゴールした小林香菜【写真:中戸川知世】

■大阪国際女子マラソン

 9月の東京世界陸上代表選考を兼ねた大阪国際女子マラソンが26日、大阪・ヤンマーフィールド長居発着の42.195キロで行われた。ウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)が2時間21分00秒で連覇を飾った。日本人最上位は小林香菜(大塚製薬)で、日本歴代10位となる2時間21分19秒で2位。9月に行われる東京世界陸上の参加標準記録を突破し、代表に大きく前進した。

 スタート時は気温10.8度、湿度42%。晴天の下、選手たちは一斉にスタートを切った。パリ五輪代表の鈴木優花、最多タイとなる4度目の優勝を狙う松田瑞生、伊澤菜々花、小林香菜、松下菜摘ら7人が先頭集団を形成。5キロを16分50秒、10キロを33分23秒で通過した。

 松田が14キロ付近から遅れ始める展開。先頭が50分02秒で通過した15キロ地点で15秒差をつけられた。先頭は中間地点を1時間10分13秒で折り返し。小林も離され、松田はトップと1分29秒差の7番手で大きく後退した。先頭集団は前回女王ウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)、鈴木、伊澤の3人。25キロ付近で伊澤も脱落した。

 エデサと一騎打ちとなった鈴木は、27キロから徐々に後退。30キロ地点は13秒差の1時間39分31秒だったが、パリ五輪でマークした自己ベスト2時間24分2秒を大きく上回る2時間19分台のペースを守った。ところが、ゴールまであと800メートル地点で小林が鈴木に追いつき、一気に逆転。そのまま日本勢トップとなる2位でゴールした。

 23歳の小林は早大時代にランニングサークルに所属。卒業後に大塚製薬入りした実業団ルーキーだ。すり足のような独特のピッチ走法が印象的。個性あふれる女子マラソンの新星が誕生した。

 東京世界陸上の女子マラソン日本代表は最大3枠。参加資格有効期間(2023年11月5日~25年5月4日)に日本記録をマークし、保持した選手は内定。この日の大阪国際女子、3月2日の東京、3月9日の名古屋で参加標準記録2時間23分30秒を突破した選手から総合的に判断される。

 前回大会では、前田穂南(天満屋)が野口みずきさんを13秒上回る2時間18分59秒をマークし、19年ぶりに日本記録を更新していた。

 小林「ちょっとまだ実感なくて、訳がわからないです。タイムいくつですか? (記録を聞かされ)ありがとうございます。今回は(2時間)23分30秒の世界陸上の標準記録を切ることを目標にしていた。予想以上に走れて驚いています。(ラスト800メートルの逆転は)沿道の知り合いの方から『前バテているからいけるよ』と教えていただいて、勇気が出ました。おととしも去年もいい走りができて、大阪の皆さんの温かい声援で頑張れています。(世陸の派遣標準を)突破することが目標と言いつつ、無理かなと思っていたので、安心して喜びに浸りたいです。将来は日の丸を背負ってマラソンを走りたいです」(THE ANSWER編集部)

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