大谷翔平、全文英語スピーチを米国人が称賛のワケ 最後の一文が「人柄を物語る」「一流だ」

ドジャースの大谷翔平【写真：Getty Images】

■全米野球記者協会の夕食会でビデオメッセージ

　全米野球記者協会（BBWAA）ニューヨーク支部が主催する恒例の夕食会が25日（日本時間26日）に開催された。米大リーグでナ・リーグMVPに輝いたドジャース・大谷翔平投手は欠席したが、全文英語のビデオメッセージを送った。全方面に寄り添った約3分間のスピーチに、米ファンからは「英語が本当に上手くなっている！」「彼の人柄を物語っている」と称賛の声が続出している。

　毎年1月、MVPや新人王が出席する夕食会。大谷はロサンゼルスの山火事が影響し、欠席していたがスーツ姿でビデオメッセージに登場。「私の想いと祈りは、家や大事な人を失った人たち、火事の影響を受けた全ての方々、そして居場所を失ったり、亡くなってしまった動物たちとともにあります」と英語で被害者たちに寄り添った。

　大谷は50万ドル（約7800万円）の寄付を行うことを既にインスタグラムで報告している。スピーチでも「私たちは小さなことでも大きなことでも、どんな形でもできる援助に関わっていきたいと思います」と表明。加えて、ドジャース球団幹部、ファン、ウィル・アイアトン通訳、代理人のネズ・バレロ氏へ感謝の言葉を続け、「私の美しい妻へ。私のためにいつもそばにいてくれてありがとう。そして家族と友人へ。サポートに感謝します」と真美子さんらにも触れた。

　最後は「私はこのアワードをロサンゼルス市全体に、そしてロサンゼルスの火事と闘う英雄的な尽力を見せてくれた全ての第一対応者、消防士、そして消防局全体に捧げます。Stay strong and united（強くあれ、そして団結しよう）。私たちは乗り越えられる。Thank you」と山火事の対応者に感謝。全方位への想いを込めた約3分間の英語メッセージに、米ファンからは絶賛の声が相次いだ。

「この賞をLA消防局と第一対応者に捧げるところが彼の人柄を物語っている」
「ワオ。彼の英語は本当に上手くなっている！　LAスポーツの顔だ」
「ショウヘイ、いつもの通り一流の行動だ」
「彼の英語は本当に上達している、彼がかなりこれの練習をしたのがわかる」
「全員への共感と思いやり、リスペクトを示したスピーチ。最も重要な部分はstay unitedだ」
「キング」
「だから彼は史上最高なんだ」
「オオタニの英語はレベルアップしている　素晴らしいスピーチだ」
「この男を好きにならずにはいられない」

　山火事に対応した消防士たちへの敬意を最後まで忘れなかった大谷。昨季は打者に専念して打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁をマーク。史上初の「50本塁打＆50盗塁」を達成するなど、3度目のMVPを受賞した。今季は投手としての復帰を目指している。（THE ANSWER編集部）