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KOされたキムも「感動、感謝した」 井上尚弥ら日本の品格に海外称賛「完璧な模範」「素晴らしい」

THE ANSWER / 2025年1月27日 18時3分

井上尚弥【写真:中戸川知世】

■涙ながらに退場する挑戦者へ…リスペクトあふれる行動

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と戦い、4回2分25秒KOで4団体防衛戦を制した。井上は試合後、涙ながらに退場する挑戦者に拍手を送る場面も。このリスペクトあふれる行動に海外ファンから「完璧な模範だ」「最高のスポーツマン」と称賛の声が相次いでいる。

 決着がついたのは4回だった。左フックを効かせてからの滅多打ち。最後はワンツーでぶっ倒し、10カウントとなった。ただ試合後のリングインタビューで、井上は「急遽代役で対戦を受けてくれたキム選手、ありがとうございました」と挑戦者への感謝を口にした。

 さらにその直後、左目の下に大きなあざをつくったキムが涙ながらに退場するのを目にした井上は、インタビューを中断。挑戦者に拍手を送ると観客も呼応し、20秒間にわたって手を叩く音が会場に響き渡った。

 このスポーツマンシップあふれる行動には海外ファンも感激。X上で「これがアジア人ファイターをリスペクトする理由だ」「素晴らしい」「リスペクトだ」「謙虚で、魅力的で、リスペクトができる。それでもリング上では殺し屋になる最高のスポーツマンだ」「イノウエは人間の精神において完璧な模範だ」と称賛の声が上がっていた。

 翌日、キムは大橋ジムに「挨拶したいから来た」と姿を見せ、井上とハグを交わすなど、お互いに敬意を表した。その後の取材対応でも「感動、感謝しました」と拍手を送られたシーンについて語るなど、日本での戦いは印象深いものとなったようだ。(THE ANSWER編集部)

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