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31歳で不退転の決意「先は全く考えない」 3階級制覇へ、ボクサー京口紘人が強敵王者に挑戦

THE ANSWER / 2025年1月27日 16時48分

トリプル世界戦会見に出席した京口紘人【写真:浜田洋平】

■3.13トリプル世界戦

 ボクシングの帝拳プロモーションは27日、都内で会見し、3月13日に東京・両国国技館でトリプル世界戦を行うことを発表した。元世界2階級制覇王者・京口紘人(ワタナベ)がWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)に3階級制覇を懸けて挑戦。不退転の決意で王座奪取を誓った。興行は「U-NEXT」で独占生配信。戦績は26歳のオラスクアガは8勝(6KO)1敗、31歳の京口は19勝(12KO)2敗。

 京口が世界戦線に帰ってきた。2022年11月に寺地拳四朗(BMB)とのライトフライ級王座統一戦で7回TKO負け。王座を手放し、23年5月にフライ級で再起した。「初めて世界挑戦したのが2017年7月23日。あの時の初心に帰った気持ちでトレーニングを積んでいます」。23歳の王座戴冠から8年。円熟味を増した。

「ワクワクした気持ちもそうですし、怖さもあるし、いろいろな感情がある。ライトフライ級でチャンピオンになった時とはまた違う新鮮な気持ち」

 昨年5月のビンス・パラス(フィリピン)戦で敗れたものの、10月の再戦で雪辱を果たし、再起後3勝1敗で這い上がってきた。インフルエンサーの「あきまっくす」として活動してきた亜希さんと2023年1月に結婚。アスリートフードマイスターの資格を持つ妻のサポートを受けた。前戦以降、一から体づくり。「少しずつフライ級で戦える体になっている」と手応えがある。

 相手のオラスクアガは強敵だ。ライトフライ級だった23年4月、寺地に世界初挑戦。9回TKO負けながら激闘で絶対王者を追い詰め、評価を上げた。昨年7月に2度目の世界挑戦でWBOフライ級王座獲得。愛嬌のある笑顔と強打による派手な試合が多く、帝拳ジムに所属後も日本のファンから愛される存在となった。

 京口の頭には理想の展開ができている。

「相手はフィジカルも凄くあって、パンチもタイミングがいい。強い王者という印象。戦績通りのパンチ力があるし、好戦的。自分が上回っていると確実に言えるのは、キャリアの部分。それを駆使して相手のやりたくない展開に持ち込めれば。理想は嫌がる展開ですね。オラスクアガは、のびのびと自分のボクシングを展開している時は凄く強い選手。強い王者に勝って3階級制覇したい」


23歳の王座戴冠から8年、31歳となった京口【写真:浜田洋平】

■寺地VS阿久井の勝者との対戦は「自分が王者になってから」

 同興行では、世界フライ級王座統一戦でWBC王者・寺地がWBA王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)と激突。京口は勝者との一戦を望むが、対等な立ち場になるためにまずはベルトを奪取する。

「拳四朗選手もユーリ選手も素晴らしいチャンピオンですけど、僕はずっと一貫して『日本人王者と統一戦を』と言ってる。自分が王者になって統一戦。そっちの方がフェアでカッコいいじゃないですか。もちろん日本人対決は盛り上がるけど、より盛り上がるとなったら互いがチャンピオンで『どっちが強いんだ?』という構図」

 長いとは言えない残りのボクシング人生。会見場では寺地と阿久井の真後ろに座った。「3月13日、その日だけでも勝つために努力するだけ。先のことは全く考えない」と不退転の決意を込めた。

【3月13日トリプル世界戦の対戦カード】

▽WBA&WBC世界フライ級王座統一戦
WBC王者・寺地拳四朗(BMB)
VS
WBA王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)

▽WBO世界フライ級タイトルマッチ
王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)
VS
同級14位・京口紘人(ワタナベ)

▽WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者・岩田翔吉(帝拳)
VS
同級2位レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)

▽坪井智也(帝拳)プロデビュー戦(スーパーフライ級)

※その他カードは後日発表(THE ANSWER編集部)

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