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規定届かず「もう少し投げてほしい思いあったけど…」 佐々木朗希を叱らなかった恩師の理由

THE ANSWER / 2025年1月29日 6時43分

ロッテ時代の佐々木朗希【写真:Getty Images】

■「ABEMAスポーツタイム」に井口氏が出演

 米大リーグ・ドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木朗希投手に、前ロッテ監督の井口資仁氏がエールを送った。1月26日放送の新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」のスポーツ番組「ABEMAスポーツタイム」に出演。「『良いチームに行ってくれたな』というのが率直な感想ですね」とかつての教え子の移籍先に安堵した。

 2019年のドラフト会議で、4球団競合した佐々木の当たりくじを引いた井口氏。ワールドシリーズ制覇を貢献しているメジャーの先輩でもある。入団前に相談はなかったというが「おそらくロッテに入る前から『プロ野球で5年しっかりやったら、MLBに行きたい』とプランを持っていたんだと思う」と予想した。

 同僚になる山本由伸は既にピッチャーとして完成している一方、佐々木については「成長過程」と井口氏。「直接聞いたことはないが、朗希はプロ1年目の目標設定の中で『サイ・ヤング賞』と書いていた。日本にはサイ・ヤング賞がない。その時から“世界一の投手になる”という目標があったんだと思う」と話した。

 佐々木はNPBの5年間で、1度も規定投球回に達していない。井口氏は「もう少し投げてほしいなって思いはありましたけど」と本音もこぼしながら「ロッテには入団してから5年間の育成計画があったので、私の中では計画通り」と説明。「夏場になるといつもマメを作っていたので、MLBの環境でどのように対応していくかが課題になってくる」と分析した。

「ドジャースは日本での投球回を見ているだろうから、今季は120回ぐらいに抑えてくるだろうけど、いずれは150回くらい投げてほしい」とエール。将来的には「サイ・ヤング賞」について「3、4年後に大谷投手と山本投手と争いながら朗希が獲ると思う」と予想し、「確率は60%くらいあると思います」とも話した。

 フリーアナウンサーの山本萩子さんから、佐々木を叱ったことはあるかと聞かれた井口氏は「1回もない。むしろお手本で褒めていることが多かった」と明かした。ドラフト翌日に挨拶に行った際には「開幕で投げるためにはどうしたらいいですか?」と聞かれたほど。「研究熱心で、1年目から『次投げるまでにどうしたらいいか』というプランニングがしっかりしていて、他の選手たちには『見習え』と言ったくらい。彼の野球に向かう貪欲な姿は見習わなければならない」と振り返っていた。(THE ANSWER編集部)

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