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ベッツ妨害で無期限出禁のヤ軍ファン 届いた誹謗中傷、汚物…悪質な嫌がらせの嵐に「絶句した」

THE ANSWER / 2025年2月6日 19時33分

2024年WSでヤンキースファンに捕球妨害されたドジャースのベッツ【写真:ロイター】

■昨季WS第4戦で妨害行為

 米大リーグのドジャースは昨季、4年ぶりにワールドシリーズ(WS)を制した。WS第4戦ではヤンキースファンの2人が、ドジャースのムーキー・ベッツの守備を妨害する前代未聞の事件が発生。ファンには入場禁止処分が科せられ、実名が公開されるなど物議を醸した。米メディアは当該ファン1人に対するインタビュー記事を公開。事件後に彼の「人生がいかに変わったか」について明かしている。

 事件が起きたのは、ヤンキースタジアムで行われたWS第4戦の初回のヤンキースの攻撃時。右翼ファウルゾーンに飛んだ打球を、右翼手のベッツがフェンス際で左手のグラブを伸ばして捕球すると、客席最前列にいたヤンキースファンが、ベッツのグラブをつかんで広げ、無理やりボールを“強奪”。隣の男性もベッツの右手を掴んで加担した。一歩間違えば怪我にもつながりかねない危険な行為に、ベッツも怒りの表情を浮かべていた。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、「ワールドシリーズの悪名高い瞬間以降、出禁になったヤンキースファンのオースティン・カポビアンコの人生がいかに変わったか」という見出しで、当該のファンのうち、コネチカット州出身の38歳オースティン・カポビアンコ氏にインタビューを敢行した。

 記事では「彼は見知らぬ人から『地獄に落ちろ』やそれよりも酷い何百というテキストメッセージやボイスメールを受け取った」とし、「今冬、全MLB球場への無期限出禁を伝える手紙をカポビアンコがMLB機構から受ける少し前に、届いた異質なものに彼は絶句した」と伝えている。

■ベッツを妨害したことを「後悔している」

 記事によると、実家の玄関前に送り主の名前がない配達物が置かれていると兄弟から電話があったという。開ける前に用心してGoogleで返却先の住所を調べてみると、特定の物質を匿名で送りつけることに特化した会社がヒットした。「(配達物の中身は)大便だった」とカポビアンコ氏。4人の兄弟と共に家族経営の食品供給サービス&商業キッチンデザイン会社を運営しており、そのオフィスにも匿名の荷物が送られてきた。その荷物に関しては現在も未開封のままだという。

「家族が受けている仕打ちは全て俺のせいだ。止まない電話、醜い男性器の写真を送ってくる奴ら、あの配達物たち」と語ったカポビアンコ氏。「ベッツを妨害したことを後悔しており、全てが『なかったことに』なればと願っている」と記事は伝えている。

 そんなカポビアンコ氏の元には、先月MLBから全球場への無期限出禁を告げる手紙が届いた。「彼は出禁になったことに失望しているが、その罰は理解できると言った」と同メディア。「ヤンキースの土地では俺はヒーロー。アメリカでは悪者。全然気にしない。ただただ忘れられたいんだ。それだけさ。俺のことは忘れてもらいたい」と、悪質な嫌がらせの嵐が沈静化することを望んでいた。(THE ANSWER編集部)

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