【ラグビーW杯】「素晴らしいホスト国が全てを変えた」 アジア初の日本大会を英紙絶賛したワケ

THE ANSWER / 2019年11月5日 19時33分

格上チームに次々と勝利した日本代表【写真:Getty images】

■ラグビー界の転換点に、ガーディアン紙「さらに充実した未来が垣間見えた」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は初めてアジアで行われ、成功裏に幕を閉じた。英紙「ガーディアン」は日本大会がラグビー界にもたらす価値を分析し、「ラグビーのさらに充実した未来が垣間見えた」と特集している。

 英高級紙「ガーディアン」は「ラグビーのさらに充実した未来が垣間見えた2019年日本大会」と見出しを打って特集。記事では「今大会はこれまでとは一味違った大会になった。ひょっとすると将来、ラグビー協会が今までとは違った、より発展性のある未来を見出した大会としてさえ、見なされるかもしれない」とラグビー界にとって転換点になるW杯だったと評した。

 これまでラグビー界はプロ化などの議論に関わらず、視野が狭くなっていたと指摘。しかし、そんな価値観を変えさせたのが、日本だった。「アジアで初開催されたW杯、そして本当に素晴らしいホストだった日本が、全てを変えた。日本は格上チームにサヨナラを告げ、端役に戻るのではなく、再び大会招致に意欲を見せているという話もある」と絶賛した。

 ワールドラグビーによると、今大会は日本に31億ポンド(約4300億円)の経済効果をもたらしたと紹介。テレビ視聴者数も日本の記録を突破し、少なくとも約1000万人が会場、もしくはテレビで観戦した。「となれば、日本はラグビー界屈指の大市場となり、日本ラグビー協会は未公開株式投資会社などのビジネスパートナー獲得に困ることはないだろう」と力説した。

■「今大会の『やればできる精神』をもってすれば、乗り越えられる」

 記事では、日本が「ラグビーチャンピオンシップ」に参戦する可能性を含め、世界的な再編の動きに触れ、ワールドラグビーは今後、23年フランス大会以降の開催地を同時発表するとの見通しを紹介。「まだ選考段階にはあるが、2023年の候補地としてフランスに最後に敗れた南アフリカが2027年、米国が2031年の開催国になっても驚きはない」としている。

 さらに、来年の東京五輪は大会組織員会が7人制ラグビーの人気が高まることを期待していると分析。「特に、日本のスポーツファンは家族連れでも観戦でき、試合を楽しむことに重きを置いたラグビーの精神を好むと同時に、日本代表のたぎるように熱いパフォーマンスに元気づけられたという」と伝えている。

 一方で「全てが楽観的観測に満ちたことばかりではない」とも指摘。日本ラグビー協会はユース世代の選手育成などにおける課題が残り、協会全体として危険なタックルに対する意識改革も懸念されていることも伝えたが「かなり大きなチャレンジがラグビー界を待ち受けているが、2019年大会の『やればできる精神』をもってすれば、乗り越えられるはずだ」と締めくくった。

 アジアで初めて、しかも「ティア2」に属する国で開催されたW杯。それを大成功に導いた日本大会は、さらなる競技の普及、発展を目指すラグビー界にとっても、大きな価値があるとみているようだ。(THE ANSWER編集部)

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