井上尚弥VSドネア、“予想外の死闘”に英記者が頭を悩ませるワケ「WBSSのせいで…」

THE ANSWER / 2019年11月8日 18時33分

WBSS優勝を果たした井上尚弥【写真:荒川祐史】

■英誌「ボクシングマンスリー」が座談会を掲載「素晴らしい試合」「株を上げる結果に」

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝は7日、WBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち。WBSS制覇を果たした。試合は戦前の「井上KO勝利」の評判を覆し、12ラウンドの激闘となった。英専門誌「ボクシングマンスリー」は記者らによる総括の座談会を掲載。井上については「どの試合を『年間最優秀試合』に選出すればいいのか、また頭を悩ませることに…」などと思い思いに評価している。

 ボクシング人気の高い英国でもバンタム級頂上決戦は熱視線を集めていた。座談会を掲載した英誌「ボクシングマンスリー」は同誌の記者などを務めるリー・ゴームリー氏、アンドリュー・ハリソン氏、カラム・ロッジ氏が試合を振り返った。その中で井上にの戦いぶりについて言及している。

 ゴームリー氏は「素晴らしい試合だった」と称賛。「WBSSのせいでどの試合を年末に決める『年間最優秀試合』に選出すればいいのか、また頭を悩ませることになったよ」。数々の名勝負が繰り広げられた2019年でも屈指の名勝負になったと評した。

 一方、ハリソン氏は「モンスターは最終的には12ラウンドまで戦うことになり、無理することを強いられたように見えたが、ラウンドを重ねるごとに確実性を見せつけ、自らの株を上げる結果となった」と苦戦した試合でなお、評価を高めたと分析した。

 ロッジ氏も「イノウエは偉大なベテランファイターにテストされていたようだったが、見事に合格した」と歴戦のキャリアを誇るベテランを打ち破ったことを評価した。

■「PFP」の変動にも言及「No.1に名乗り出ることができることを証明した」

 一方で「パウンド・フォー・パウンドを揺るがすとしたらイノウエは現在どのような立場であるか?」との話題も展開された。ハリソン氏は「世界で5本の指に入るパウンドフォーパウンドの選手だが、トップに躍り出るだけのプレーは見せられなかった。だけど、イノウエは確実に最高のオールラウンドプレーヤーと言える」と指摘。一気にトップに押し上げるほどのパフォーマンスとはならなかったが、その素質は高く評価した。

 ロッジ氏も「トップ5の選手は順不同でカネロ、ロマ、井上、クロフォード、ウシクだ。このリストに文句はないだろう」と5傑入りと断言。その上で「私的にはカネロがNo.1だが、No.1に名乗り出ることができることを証明した」とし、自身が1位に挙げるWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界ミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)に匹敵する存在であることを認めた。歴史的名勝負となった一戦。その激闘に英国の記者も熱視線を送っていた。(THE ANSWER編集部)

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