テスラがEVトレーラーを発表、EVは乗用車よりもトラックが先に普及する?

THE PAGE / 2017年12月8日 8時30分

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テスラの大型EVトレーラー「テスラ・セミ」(写真:ロイター/アフロ)

 乗用車に続いてトラックなど商用車の分野にもEV(電気自動車)化の波が押し寄せています。EVの魅力の一つは低コストですが、商用車はコストにシビアですから、乗用車よりも先に普及が進む可能性も見えてきました。

 米テスラは11月、大型のEVトレーラーを2019年に発売することを明らかにしました。EVの乗用車と同様、バッテリーとモーターで駆動する純粋なEVです。航続距離が300マイル(約480km)のモデルと500マイル(800km)のモデルの2種類があり、価格はそれぞれ15万ドル(約1680万円)と18万ドル(約2000万円)です。

 EVトレーラーの最大のウリは何と言ってもコストの安さでしょう。EVはガソリン車と比較してエネルギーコストが安いという特徴があります。テスラは、詳細な条件は不明ではあるものの、このEVトレーラーを導入すれば、約20万ドル(約2200万円)の削減が可能と説明しています。

 ディーゼル・エンジンで駆動する同じ大きさのトレーラーの車両価格や軽油の価格、燃費などから試算すると、一定の条件下においてはテスラ側が説明しているコスト削減を実現することもあながち不可能ではありません。

 現在、乗用車のEV化については欧州や中国、そして一部の米国勢が積極的なスタンスで、日本はあまり前向きとはいえない状況です。水素を燃料とするFCV(燃料電池車)が次世代の主力との見方も根強く残っており、航続距離が必要となる商用車ではなおさらという意見が少なくありません。

 しかし日本の運送業界は世界でも希に見る低収益であり、実はコストに対する意識がもっともシビアという側面があります。EVトレーラーのコストが本当に安かった場合、日本の運送業界が一気にEVに流れる可能性も否定できないでしょう。

 今回発表されたモデルの航続距離は、長距離トラックとしては少し物足りないレベルですが、東京-名古屋間程度の運用でしたらほとんど問題のない水準です。EV化の流れは乗用車ではなく、トラックの分野が先行することになるのかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

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