クラウド会計「使ってみた」(3) MFクラウド確定申告はAIが助けてくれる

THE PAGE / 2017年12月27日 11時50分

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東京都港区にあるマネーフォワード

 Macユーザーの筆者が、会計知識がなくても簡単・効率的に作業できる会計ソフトを探し求める当企画。今回は、マネーフォワード(東京都港区)を訪れて、「MFクラウド確定申告」の使い方や特徴を聞きました。

 「当社のソフトは、税理士の皆さんにも高い評価を受けています」と同社社長室広報部長の柏木彩さん。同社サイトには「会計事務所が顧問先に勧めたいクラウド会計ソフトNo.1!」というキャッチコピーが踊り、「確定申告がラクになった」というユーザーの声が紹介されています。専門家からの信頼が厚いことがうかがえますが、会計処理も簡単なソフトなのでしょうか。やはり期待が膨らみます。

AIが勘定科目を推測

 「勘定科目の推測については、他社も何らかのアルゴリズムを使っているようですが、AI(人工知能)の精度については自信を持っています」と柏木さんは胸を張りました。

 ほかのクラウド型会計ソフトと同じく、「MFクラウド確定申告」も、銀行口座やクレジットカードの取引明細を自動的にソフトに取り込む機能を持っています。

 パソコンでMFクラウド確定申告にログインし、ホーム画面の左側のメニューにある「自動で仕訳」から「連携サービスから入力」を選択すると、取り込んだ取引明細の一覧表が表示されます。各取引の勘定科目欄には、すでに「売上高」「雑費」などと入力されていました。柏木さんの言うとおり、この勘定科目はAIが推測、提案しているのです。

 AIは、同社会計ソフトの全ユーザーの膨大な仕訳情報を学習して勘定科目を推測、各ユーザーに提案します。それを受けて、ユーザーが適切な勘定科目を選んで登録すれば、AIがさらに学習。次回以降、より適切な勘定科目が自動的に提案される、という仕組みだそうです。「たとえば、この金額は3万円以上だからこの科目だななどと、いろいろな条件を学習してどんどん賢くなっていくんです」と柏木さん。

 表示された取引を確認していると、A社からの原稿料振り込みに目が留まりました。勘定科目は「売掛金」と表示されていますが、「売上高」が適切です。「これを売上高に変えて1回登録してしまえば、次回以降、A社からの振り込みは売上高になります」という柏木さんの指示にしたがって操作し、登録しました。

 さあ、AIはすぐに学習してくれたのでしょうか。「取り込まれている取引明細には、ほかにもA社からの振り込みがあります。これらも今、全部変わったのですか」とたずねると、柏木さんは「ちょっとやってみてください」と促しました。

 一覧表を下にスクロールすると、A社の別の勘定項目は「売掛金」のままでした。柏木さんは「売掛金のままですね」と少し残念そうです。次回以降の取り込みでは反映されるのでしょう。

 青色申告に向けた会計処理を1年経験してわかったのですが、A社からの振り込みは「売上高」、B社への支払いは「新聞図書費」など、取引先と勘定科目の組み合わせのパターンはほぼ決まっています。

 「MFクラウド確定申告」なら、取引の登録を行うたびにAIが学習して推測精度が向上しますので、使えば使うほど作業のスピードがアップしそうです。

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