悲願の銀メダルを獲得した高木美帆の涙の理由とは?

THE PAGE / 2018年2月13日 5時31分

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銀メダルを獲得した高木美帆は号泣した。その涙の理由とは?(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

平昌五輪のスピードスケート、女子1500メートルが12日、江陵オーバルで行われ、高木美帆(23、日体大助手)が1分54秒55でスピードスケートの個人種目としては日本女子史上初となる銀メダルを獲得した。この種目では橋本聖子以来、26年ぶり。女子のスピードスケートでも1998年の長野五輪の500メートルで銅メダルを獲得した岡崎朋美以来、20年ぶりの快挙となった。最終組で滑った高木は、レース終了直後、ヨハン・デビットコーチと抱き合って号泣したが、その涙の理由は?

 スケート大国オランダの“女王” イレン・ブスト(31)が、先に1分54秒35の好タイムを叩き出していた。だが、高木は、そのレースを見ないようにしていた。
「直前までタイムは知らなかった」
 最終14組で、アウトに高木、そしてインには、世界記録保持者ヘザー・ベルフスマ(米国)。緊張のスタートを前に高木は、雑念を覚えた。号砲が響くと、わずかにフライングを犯した。だが、高木は、そのミスで気持ちがリセットできたという。

「フライングは『落ち着けってことだな』ととらえた」
 
 序盤はベルフスマに先行されたが、300メートルの通過は、25秒50。ブストを上回る金メダルペースだった。ベルフスマとの競り合いでさらにスピードに乗る。最後のカーブ付近でマークしていたベルフスマを捉えると、一気に前に出て引き離す。後はブストの記録との勝負になったが、わずか0.20秒届かなかった。
 高木はゴールすると天を仰いだ。だが、デビットコーチの顔を見ると抱き合って号泣した。

 15歳で出場したバンクーバー五輪では、天才少女と騒がれたが、ソチ五輪では代表から漏れ、挫折を味わった。そこからもう一度、真剣にスケートと向き合い、今季のワールドカップでは、4戦4勝。スポーツイラストレイテッドは、恒例の五輪メダル予想で高木をこの種目の金メダル候補に予想していた。

 その涙には、8年越しに果たしたリベンジの喜びと、支えてくれた人々への感謝、プレッシャーからの解放。そして金メダルを逃した悔しさ。あらゆる感情が入り乱れていた。

 表彰式を終えた高木が口を開く。

 「表彰台にたってみて、一番が取れなかったという悔しい思いがこみあげてきた。うれし涙というよりは悔し涙の方が強い。でも、この日だけが特別ではなく、今までソチ五輪が始まる前からいろんな方に支えていただき、こみあげてきた気持ちもある」

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