美しすぎる未来都市TOKYO~HDRと微速度撮影が織りなす映像美

tocana / 2013年11月29日 10時35分

写真

 まるで未来都市「TOKYO」を垣間見ているような美しさを感じるこの映像作品は「HDR」と「微速度撮影(Timelapse)」という2種類の技法を組み合わせて制作されたものだ。

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 それぞれ単体では目新しいものではないのだが、2つの技法をミックスさせたという点がとても斬新である。この映像を制作した写真家の小崎直史さんは「インパクトがあり、非現実的なエフェクトを用いて『未来都市の躍動感』を表現できればと思い、制作しました」と語る。撮影兼ロケハンでまるまる1週間。動画制作に、さらに1週間と、小崎さんは、約5,3000枚の写真から、2週間かけてこの映像を完成させたというが、製作の詳細を伺うと、さらなる努力が隠れていることがわかった。


■「HDR手法」とは?

「HDR手法」とは、同じ被写体を3段階の露出に分け、それらを合成させて1枚の写真を作る方法。

 空を背景に人物の撮影をして、「空が真っ白にとんでしまった」という経験は誰しも一度はあるはずですが、それは、1枚の写真で撮ることができる「明るさの幅」には限度があるからなのだ。

 空を丁度よくさせようとすると今度は人物が暗いというように、1枚の写真の中に異なる明るさが混在していると、すべてを丁度いい明るさで撮るというのは難しいのだ。

「HDR手法」を用いると、異なる明るさのデータを合成することによって、1枚の写真に写せる「明るさの幅」を広げることが可能になる。そうすることで、明るい空も奇麗に、人物も丁度いい明るさで撮影することができるのだ。この「HDR手法」、最近ではスマーオフォンなどにも標準装備されたりしている。ただ、HDR写真だけでは動画にならない。そこで登場するのが、「微速度撮影(Timelapse)」である。


■パラパラ漫画の要領、「微速度撮影(Timelapse)」とは?

「微速度撮影(Timelapse)」とは、3脚を使ってカメラを固定させ、一定の間隔で複数枚撮影し、パラパラマンガの要領で動画のように見せる手法のことをいう。ただでさえ時間のかかる撮影なのに、さらに「HDR手法」を組み合わせるとは、相当な労力を要する作業だ。この動画を制作するのに、撮影兼ロケハンでまるまる1週間。動画制作に、さらに1週間と、小崎さんは、約5,3000枚の写真から、2週間かけてこの映像を完成させたという。

 そして、さらにこの美しい映像には、実はもう1つの技が隠されているのだ。

「映像化するにあたって、微速度撮影で同じ動画を3つ作るのです。そして、それぞれを半透明にした上で、コマを微妙にずらして1つの動画に合成させるのです。そうすることで、動画自体が滑らかになり、映像に躍動感が出ます。これは微速度撮影で大変有効な方法なのです」と、微速度動画を奇麗に魅せる為のコツを教えてくださった。

 制作の苦労を伺うと、三脚を固定させ一定時間撮影しなくてはならず、観光地などで不審者扱いされ、職質されることが一番大変だったとか。出来上がった映像を見ればそんな事を言う人はいないだろうが、現場というのはそういうものなのかもしれない。今後は、今回のHDR微速度撮影に加え、「星の軌跡を撮る」手法を、車や船の軌跡などの都市の明りに応用させ、新しい映像を作る予定だそうだ。こちらも大いに楽しみである。
(文=J4)

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