3年前に埋葬された女性が蘇った!? ゾンビが生まれる「ゾンビ・パウダー」とは?

tocana / 2013年11月29日 13時0分

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 生者の肉を求め、ふらふらと徘徊する異形の存在、ゾンビ。こんなものは映画やゲームの中だけの話であり、それが実在すると言われたところで信じる人などまずいないだろう。

 しかし学問の世界においては、ゾンビを本気で研究し、その存在を検証しようと試みた人々がいる。そして導き出されたゾンビの素、「ゾンビ・パウダー」の正体とは...。


■ ゾンビ伝説とブードゥー教

 そもそもゾンビ伝説は、ブードゥー教と深い繋がりがある。ブードゥー教とは、西アフリカを起源とし、カリブ海の島々や米国南部において伝承されてきた民間信仰だ。

 このブードゥー教の聖職者「ボコ」たちは、「動物の骨・乾燥植物・貝殻・鉱物」などを調合した謎の粉末を作っているとされ、この粉末こそが、人間をゾンビに変えてしまう効力を持つと言われる、別名「ゾンビ・パウダー」なのだ。

  この「ゾンビ・パウダー」の謎を明らかにするため、1980年代にハーバード大学の民族植物学者ウェイド・デイビス氏は現在もブードゥー教が強く社会に影響し、さらにゾンビ伝説発祥の地としても知られるハイチ共和国で調査を行った。


■「ゾンビ・パウダー」の材料と効果

 調査を通してデイビス氏は、ハイチの「ボコ」たちが作る「ゾンビ・パウダー」には、共通して用いられる材料があることを発見。それらは、「すりつぶした人骨・アマガエル・ヒキガエル・ゴカイ・フグ」の5種類で、このうちフグに含まれる神経毒「テトロドトキシン」が、人体に対して特に強力に作用するのだという。

 この「テトロドトキシン」、人間にとって少量の摂取であれば、ヒリヒリとした痺れや、時に幸福感や浮遊感さえもたらすと報告されている。もちろん多量に摂取した場合は、すぐさま呼吸不全と死に結びつくような猛毒だ。
 しかし、テトロドトキシンの摂取が多量かつ致死量未満であった場合、人間の生命活動はまるで一時停止したような状態に陥るのだという。呼吸は極めて弱くなるうえ、心拍数はゼロに近くなり、言葉を発することもできなくなるが、それでも意識を失うことはないようだ。

 デイビス氏によると、「ゾンビ・パウダー」にさらされた人間は(それが致死量未満であった場合)このような仮死状態となる可能性があるという。そしてこの仮死状態に陥った人間が、死亡したものと見なされ埋葬された直後、「ボコ」によって墓から掘り出されて蘇生したもの、それがゾンビであるというのだ。

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