あごから歯がむき出しルック! 常に“スマイル“でいるために、口の下に穴をあける人々とその歴史

TOCANA / 2013年12月2日 17時30分

写真

■親しみを込めた透明プレート

 フォトショップで加工したのでは? と疑いたくもなるこの写真。歯のシールを貼っているわけでもない、本当に歯が透けて見えているのだ。

【写真はコチラ→http://tocana.jp/2013/12/post_3279.html】

 当人たちにとっては、れっきとしたオシャレなのだというが、はっきり言ってちょっと怖い! 過激さを増すタトゥーやピアス、インプラントといった「身体変工」の最も新しいトレンドといわれる、このファッションは「リッププレート」と呼ばれ、丸い透明のプラスチックプレートを唇のやや下に埋め込み、そこから口内の白い歯が見えるようになっている。

 もともとは黒など色のついたものや、金属製のものが使用されていたのだが、どうして透明になってしまったのだろうか?

「誰だって笑う時は、白い歯を見せて写真に写るじゃない。そのほうが心から笑っている感じが伝わるからね。そう、歯を見せるってことは友情の証なんだよ。この(透明の)プレートをつけていれば、いつだって歯を見せることができるからとっても友好的なアイテムなんだ。過激なピアスとかって時々、相手を怖がらせてしまうからね」

 と、リッププレート愛好家のジェアード・カーンさんはニコリと白い歯を見せながら「bme.com」でそう語っている。


■プレートに隠された悲しい歴史

 透明でないにせよ「リッププレート」の歴史は古い。有名なのは、南エチオピアの中で国立公園に指定されているマゴ地区周辺に暮らすムルシ族だ。これは既婚女性だけに伝わる風習で、唇や耳に「デヴィニヤ」と呼ばれる粘度製のお皿をはめ込むもの。それは時に直系10センチを超え、大きな皿をつけているほど美しい女性と見なされ、結婚する時の結納に交わされる牛の数も多くなるのだ。

 実はこの独特な風習、奴隷貿易が盛んだった頃、自分の商品価値を下げて攫われないように、わざと酷く見せようと苦心したことから始まったという、悲しい歴史の名残なのだ。

 ちなみに、現在の「身体変工」は完全にファッションとして成り立っているが、「身体変工」は古来より存在している。1991年にアルプス山中で5,300年近くも氷河に閉じ込められた遺体が発見され、無数の入れ墨が良好な状態で残っていた。

 それらは時に宗教的な意味合いをもったり、時に犯罪者や異教徒を区別するマーカーとして使用されることもあったが、時代とともに変化し、1980年代初期、若者が熱狂したパンクバンドやヘビィメタルバンドなどが過激なスタイル取り入れだしたのが今の流れを作っているともいえる。

■賛否両論のリッププレートあなたはどう思う?

 さて、この穴は時間が経てば少しの傷は残るものの、数カ月経て完全に塞がるそうだ。この透明リッププレート、海外でも賛否両論の様子、というより「否」がほとんどのようだ。

・気持ち悪い!狂っているんじゃないの? 相当暇なのね。きっと次は脳みそ半分に切断したりするんじゃないかしら。
・これを「表現」ていうつもりなのかもしれないけど、精神がおかしいから!
・オーマイゴッド! こんな人が目の前に現れたら発狂するわ。だって口が2つあるんだもの。
・いったいどっちの口でキスをするのだろう。他人の自由とはいえ、これは限界だなぁ。

 読者のみなさんは、これをファッションと思いますか? それともどうかしていると思いますか? 世の中、ホントカナ? って思うことで溢れております。
(アナザー茂)

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