リザンテラ 絶対に地上で姿を見せない“地下で生きる花“

tocana / 2013年12月16日 16時30分

 高嶺の花----高い山の嶺に咲く、手の届かない美しい花を人はそう呼びます。

 そんな決して手の届かない高嶺の花ですが、ふと足元を見つめた時、手の届くすぐ近くでまた別の"タカネの花"が見つかることがあるかもしれません。

 12月10日に露・ニュースサイト「Фактрум」で紹介された奇妙な花。この花こそ、足元に咲く手の届くタカネの花だったのです。

 この花が始めて発見されたのは1928年、オーストラリアで農家を営んでいたジャック・トロットがある日、自分の農園を歩いていると、小さな穴から甘い香りがするのを感じました。その穴を掘り返したところ、今まで見たことの無い奇妙な花が咲いているのを見つけました。

 彼がこの花を植物学者であるチャールズ・ガードナーの下に届けたことによってこの未知の花は世に知られるようになります。


■地下に咲くタカネの花、その名は...

【画像は、コチラ→http://tocana.jp/2013/12/post_3362.html】

 ラン科の植物とされ、研究されたこの花は「根の花」という意味の「リザンテラ」という学名を名づけられます。この花、その名が示すとおり、何とその生涯を全て地下で過ごすというのです。

 芋のような太い茎と、150もの小さな花が密生した花茎を持つこの花は、深いものだと地下30センチもの深さにその姿の一切を隠し、地中の菌類や樹木から栄養を吸収してその奇妙な姿を成長させます。

 地下に咲くという性質とオーストラリアの限られた狭い範囲にしか分布していないということから、発見が極めて困難で、その生育環境が明らかになったのは1979年。何と1928年の発見から50年近くの何月がかかったそうです。

 研究が進んだ今では狭い生育環境などから絶滅の危険性があるとされ研究採取などに制限がかけられているそうですが、一時期は何と100ドルもの賞金がかけられていたこともあったとか。

 手の届かない高嶺の花を見つめるのも良いですが、時には足元に目を向けてみるのも良いかもしれません。地下に咲く奇妙な姿のこの花も、高値の花には違いないのですから。
(石井洋平)

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