切断された手を、足首に縫合して温存 中国で行われた驚異の手術とは?

tocana / 2013年12月17日 21時15分

 中国の医療は、どうやら私たちの想像以上に大胆なようだ。今年、中国人のシャオ・ウェイさんは、仕事中に右手首を切断してしまう事故に見舞われる。しかし彼を担当した医療チームは、切断された手首をすぐに縫合することができなかった。そこで医師たちの選んだ手段が、今月16日にBBCによって報じられ、世界を驚かせている。一体その内容とは......!?

【画像はコチラ→http://tocana.jp/2013/12/post_3381.html】

 ウェイさんを担当した湖南省・長沙市の医療チームは、彼の切り落とされてしまった手を、ひとまず足首部分へと移植することに決めたのだ。ウェイさんが事故で受けた傷は深刻なもので、手首の切断以外にも、腕が押し潰されてしまった状態だった。まずはその腕を回復させなければ、手首の縫合手術は無理であった上、当時のウェイさんの体力では、15時間にも及ぶ縫合手術に耐えられるはずがないという判断があったようだ。

 しかし一方で、切り落とされてしまった右手には、当然ながら心臓からの血流が途絶えてしまう。放置すれば、酸素が届かなくなった組織は確実に死に、ウェイさんの右手は一生失われることになる。そこで医療チームは、切り落とされた彼の右手を、まずは彼の足首部分に移植し、そこから動脈の血流を「借りる」かたちで温存させることにしたのだ。

 1月後、彼の右手は足首から取り外され、無事に手首へと取り付けることに成功したようだ。彼の担当医は、「あと複数回の手術を受けねばならないだろうが、最終的には、腕から先の機能は完全に回復するだろう」と期待している。

 さて、今回のような手術の手順について、イングランド王立外科医師会のヒーリー氏は、「まれなことだが、信じられないわけではない」とし、「切り落とされた部位に血流を与えるため、体の別の場所に一時的に縫合する手法は確かにある。しかし足首は固い場所だ。通常は、より良い血流が得られるわきの下を選ぶが」と解説している。また、「切断後、数時間がたってしまった手の筋肉は死んでしまうため、それ以降は、ほとんどの外科医は縫合しようと考えないだろう」とも加える。

 切断されてしまった体の部位の縫合手術は、全てが成功するわけではないようだ。また、たとえ手術が成功しても、痛みや硬直などの症状に悩まされることを苦にし、結局は再切断せざるを得ない患者もいるとされる。ウェイさんの右手が完全に回復するとよいのだが......。

tocana

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