黒人の奴隷を引き連れたサンタクロース!?  物議を醸したオランダのイベントとは?

tocana / 2013年12月24日 17時15分

写真

 クリスマスといえば、やっぱり白いお髭の太ったサンタさん。トナカイさんのそりに乗って子どもたちの元へとやって来ます。

 しかし、今回ご紹介するオランダのサンタさんは一味違う! イギリスのテレビ局「ITV」が特集したオランダのクリスマスイベントは、議論沸騰中のとんだお騒がせサンタさんがいるイベントのようですわよー。


■普通じゃない、オランダのサンタさん

 まず一般的なサンタさん(アメリカ版)は、貧しい人々に金品を与えたキリスト教の聖人「聖(セント)・ニコラウス」を起源とする説が有力よね。でも、オランダのサンタさんは、この説に「北欧神話」が混ざっているの。だから、太ってなくてスリムで、帽子も赤いボンボンがついてなくて、トナカイじゃなくて白馬にまたがってやって来るのよ!!! 

 そして画像でお気づきのように、サンタさんの隣に見慣れない黒塗りのピエロみたいな人がいるでしょ? この人が、今話題の「ブラック・ピート」君。彼を巡って大きな論争が巻き起こっているってわけよ。


■ブラック・ピート君とは?

 ピート君はサンタさんが現れる数週間前から出現し、サンタさんが無事に到着して人々を祝福できるようにする、いわば「露払い」的なことをする人。サンタさんが来るまで、芸をして子どもたちを楽しませるのも彼の仕事。また、ナマハゲのように悪い子を怒るのも彼の仕事なの。さらに、煙突から子どもにプレゼントを届けるのも彼の仕事(じゃ、サンタさんは何をするのかしらね...)。

 ではなぜこの文化圏にだけピート君は存在するのでしょうか? それは、先ほど書いた「北欧神話の影響」が原因なの。

 北欧の神「オーディーン」が10月31日から春にかけて巡幸する「ワイルドハント」という神話があるんだけど、これは日本で言うお盆のような時期で、死者や精霊・悪霊・悪魔などが動き回るとされていて、そんな怖~い季節にオーディーンはやってくるの。

 そこに聖ニコラウスも、8足の白馬「スレイプニル」に乗って同行し、子どもたちにお菓子やプレゼントを渡していくそうなの。子どもたちは聖ニコラウスが乗ったスレイプニルに立ち寄って欲しいがために、暖炉のそばの靴下に、馬の好物の藁や甘いものを捧げるようになり、それが今日の習慣へとつながったとされているのよ。

 スレイプニルに乗って、疾走する聖ニコラウスの脇には、いつも2羽の黒いカラスがお伴をしていたといわれているわ。そして、この2羽が屋根の煙突から、子どもたちを"いい子か悪い子か"見定め、聖ニコラウスに伝えるわけ。この黒いカラスが元になって、「黒=黒人→ピート君の誕生」となったという説があるのよ。でも、これは研究者たちには否定されている学説のようで、実際ははっきりとしていないわ。さらに謎なのは、ピート君の存在は、19世紀中期から「黒人の男の子」として認知されていたという記録されていることね。

 そして、現在オランダではこのピート君のマネをして、白人の男女がフェイスペイントして扮装するイベントが行われているの。これが黒人を差別した行為だとして、国連などでも廃止論が高まっているというわけ。あなたはどうお感じになるかしら? 以下の画像・動画【http://tocana.jp/2013/12/post_3369.html】を見てお考えくださいな。
(文=ジュージー・エレガンザ)

tocana

トピックスRSS

ランキング