「何も問題ないよ」1週間ゴミを食べて暮らした男 ゴミでフルコースのディナーも...

tocana / 2014年1月4日 13時10分

 年末年始、ほとんどの自治体ではゴミの収集が数日の間お休みとなる。そして年明け初日のゴミの日、集積場には溢れんばかりのゴミの山が......というのは日本では毎年恒例の光景だ。しかしちょっと待ってほしい、この時期だからこそ、もう一度ゴミのことを考えてみようではないか、というアメリカ発の話題だ。

 今月、サンディエゴの環境活動家、ロブ・グリーンフィールド氏(27)が行った過激なチャレンジが、いま人々を驚かせている。なんと彼は、アメリカ国内で日々どれほど大量の食品が無駄に廃棄されているのか人々に気付かせるため、1週間にわたり国内を旅しながら、ダンプスターに捨てられている食品だけを食べて暮らすことにしたのだ。ちなみにダンプスターとは、アメリカの街でよく見かける巨大なフタ付きのゴミ箱のことだ。

 チャレンジの結果はというと、グリーンフィールド氏は毎日しっかりと食事をとることができた。それどころか、彼が持参した冷蔵庫は、すぐに総額200ドルほどになるであろう新鮮な果物、野菜、そしてベーグルなどで満たされてしまったのだ。彼がしたことは、食料品店の裏にあるダンプスターに飛び込んで、従業員によって廃棄された食品を漁るだけ。「汚らしいと言う人もいますが、物は考えようですよ」と語っている。

 「私は、ダンプスターに捨てられた食品を食べることを推奨しているわけではありません。私の願いとは、食品をダンプスター送りにする前に、人々に気にかけてほしいということなのです」とし、彼のチャレンジの意図は、アメリカの食品流通システムが持つ欠点を指摘し、人々と共に解決策を考えることにあったのだと説明している。

 このような目的のもと、一週間に及んだ挑戦の最終日であった先週末、彼は自宅でダンプスターパーティーを催したようだ。そこでは前菜・メインディッシュ、飲み物に至るまで、すべてをダンプスターに捨てられていた食品で調達した、フルコースの料理が振舞われたという。

 米国家資源防衛審議会によると、アメリカ国民は毎年1億6,500万ドル(約173億円)、重量にして実に900億ポンド(約408億kg)もの、まだ食べられる食品を廃棄しているという。グリーンフィールド氏によると、米国は人口の2倍を養うだけの食品を生産しているが、それらのほとんどは廃棄されるか、効率的に流通していないようだ。彼は、食品を捨てる代わりに、Rescue Mission(教会によるホームレス支援活動)やFood Bank(低所得者向けの食品配給活動)へと寄付することを勧めている。

 実のところ今年の夏も、彼は同様の挑戦に挑み、その実録を「ロブ・グリーンフィールドのダンプスター漁り」と名付けたビデオにして公開している。はじめに彼はネブラスカ州のホールドリッジにある食料品店のダンプスターを漁っているが、そこでは何と、実に3ヶ月間まるまる事欠かない量の食品が手に入ったという。この旅で、彼は食事の70%をダンプスターに頼り、104日間、4,700マイルに及ぶ自転車の旅を達成したのだった。ちなみに彼は、食料を得ることができない可能性について全く気にかけない。「毎日、賞味期限を迎える食品があるからね。何も問題ないよ」とのことだ。

 多くの食品を無駄に廃棄している点においては、日本もアメリカと同様だ。年末年始、普段よりも大人数で集まって飲食する機会が増える時期ではあるが、どこかで気にかけておきたい話である。
(グリーン・M)

tocana

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