頻発する「スロー地震」は大地震の前兆か? 政府機関やNHKも異例の扱い! 千葉県沖が危ない!?

tocana / 2014年1月28日 9時30分

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■「スロー地震」とは?

「スロー地震」という言葉をご存じだろうか? 英語では「スロースリップイベント(SSE)」、日本では「ゆっくり地震」「ゆっくりすべり」などとも呼ばれる。

 この言葉を説明する前に、地震の定義を再確認しておくと、スロー地震研究の先駆者である川崎一朗京大名誉教授の言葉を借りれば、「(地震とは、)断層が突発的に高速滑りをはじめ、滑り面が毎秒数キロメートルの高速で拡大しながら地震波を放出する現象」(『スロー地震とは何か―巨大地震予知の可能性を探る』川崎一朗著・日本放送出版協会より)だ。そして、「スロー地震」とは、この「高速」を「スロー」に置き換えたものだという。つまり、地震計では記録されない、数時間、数日間、数カ月間といった長周期の地殻変動を引き起こす現象だ。


■「警戒が必要」と政府機関も発表

 このスロー地震は、通常の地震と異なり、被害をもたらすものではない。では、何が問題かというと、時には大地震の前兆となり得るということだ。そして今、それがリアルタイムで発生しているのだ。国土地理院は10日、「今月2日頃から10日にかけ、房総半島沖で、地下のプレート境界がゆっくり滑る『スロー地震(スリップ)』とみられる現象を観測した」と発表した。

 同様の現象は、3.11の後の2011年10月以来だという。房総半島は北米プレートの上に乗っている形になっているが、その下に沈み込んでいるのがフィリピン海プレート。そして、今回、両者の境界でのゆっくりした滑りによってスロー地震が起きたというのだ。

 国土地理院によれば、新たな巨大地震の恐れもあり、監視を続けるという。また、NHKのニュースでは、「スロースリップが起きると、数カ月間、地震活動が活発になることがあり、念のため注意してほしい」と、気象庁が話していると報じた。

 これに対し、Facebookの地震関連グループなど、ネット上では、政府機関やNHKにしては異例の報道だということで、これは警戒が必要だと話題になっている。

■巨大地震との関連は? スロー地震発生の間隔が短くなると危険!?

 スロー地震研究の第一人者となっている東大地震研の小原一成教授によれば、スロー地震という現象は巨大地震の発生と何らかの関係があり、これを観測することにより、巨大地震の発生や切迫度の予測に応用できる可能性があるという(2013年9月18日付け読売新聞)。

 房総半島沖のスロー地震は、2002年、2007年にも起きているが、その後、別の地震が起きている。元東大地震研究所准教授の佃為成氏は、日刊ゲンダイの取材で「問題は間隔が短くなっていること」だと語っている。また、前出の東大地震研・小原教授は、「週刊女性」(2014年2月4日号)で、「"スロースリップ"が起こる間隔が徐々に短くなっていった後に、大地震がくることがわかっています」と述べている。

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