「インフルエンザに感染」して、報酬30万円! 米国最新人体実験の実態とは!?

tocana / 2014年1月28日 14時30分

 今年もインフルエンザの流行が始まった。今後しばらくの間、人口密集地などでは特に感染への注意が必要だ。また、季節性インフルエンザだけではなく、新型インフルエンザの発生とパンデミック(爆発的流行)に対する懸念も決して消え去ることはない。対策として、個人レベルでの感染予防や拡大防止が、非常に重要であることは間違いないが、世界には自ら進んでインフルエンザに感染し、研究の対象となり報酬を得る人々がいるようだ。


■楽じゃないけど......報酬は30万円!

 英Daily Mailが今月26日に報じたところによると、米国国立衛生研究所のマシュー・メモリ博士が、インフルエンザに感染してくれる被験者を現在募集中であるという。また、その際の報酬は3,000米ドル(約30万円)のようだ。この実験の被験者になるためには、「健康体かつ50歳以下」という条件が設定されているが、博士は、研究を加速するため来年までに100人を超える被験者を採用する予定だとしている。

 被験者として採用された人々は、鼻の奥に生きたインフルエンザウイルスを吹きかけられる。そして少なくとも9日間は、米国国立衛生研究所内に設けられた特別隔離病棟で生活することが課せられる。またその期間、症状の経過を常に観察されることとなり、最終的に検査によって保菌者でなくなったことが確認されるまで解放されることはない。ちなみに被験者がさらされるインフルエンザウイルスには、重症化を防ぐための調整が加えられているという。

【実験中の被験者画像はこちら→http://tocana.jp/2014/01/post_3558.html】

 メモリ博士は、この実験について、「より効果的な新しいワクチンを作るためのステップである」と語った上で、すでに感染している人を研究対象とはせず、新たに被験者に感染させる手法をとる理由に関しては、「ウイルスの侵入から始まる、感染のそれぞれの段階で、人間の免疫システムがどのように反応しているのかを評価するため」であるとしている。


■被験者は語る

 被験者の一人で、普段はメリーランド州カレッジパーク市内のレストランで働くダニエル・ベネット(26)さんは、「(被験者となることを決めたとき)母からメールですごく怒られました」と笑いながらインタビューに答えている。自身は、「公的機関が行う実験ですから、危険だとは思わなかった」ようだ。

 ベネットさんは、シリンジを鼻の奥に入れられ、インフルエンザウイルスを吹きかけられたとき、喉に落ちてきたウイルスは「しょっぱかった」と語る。数日後、当然ながら彼の体には鼻水をはじめとするインフルエンザの症状が現れたが、実験期間中は勉強したり、テレビを見たり、他の被験者とゲームをするなどして過ごし、特につらいことはなかったようだ。

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