外交官が語った、“世界一厳しい禁酒国“サウジアラビアの恐ろしさ! 「しかし、日本はもっと厳しい」

tocana / 2014年1月30日 8時0分

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 日本でも知られているが、世界一の石油大国サウジアラビアは、厳格なイスラム教国家でもある。今でも盗みをした者は手首から先を切られるし、強盗殺人や強姦などの凶悪犯は斬首刑にされる。この首切りは、通常市内の広場で行われるため、当日は多くの見物人を集める。中には子ども連れで見に来ているサウジアラビア人もおり、娯楽の少ないこの国では一種のイベントにもなっている。

 またサウジアラビアは、世界で唯一、女性が車の運転を許されない国でもあり、女性が外出するときは必ず、「アバーヤ」という黒い衣装で全身を覆わなければならない。これは外国人女性であっても同様で、「ムタワ」と呼ばれる宗教警察が街中で目を光らせて、違反者を見張っている。

 もちろん、アルコール類は一切禁止で、違反すると非ムスリムの外国人でも鞭打ち刑に処される。これに対し、サウジアラビアに勤務したことのある日本人外交官はこう語った。

「外国の大使館などは、外交貨物にアルコール飲料を紛れ込ませることもできるが、引き取る際には名目上『家具』や『ピアノ』など、重量があってかさばるものを持ち込んだということで当局に申告しています。要は、外交貨物は検閲されないという特権を利用して、密かに酒類を持ち込んでいるということです。もちろん、サウジアラビア当局も、こうした『家具』や『ピアノ』が何度も輸入されるという状況は把握しており、うすうす本当の中身に気づいている節もあるのですが、そこはある程度見て見ぬふりをしているようです。実は、この方法はサウジアラビアだけでなく、クウェートやスーダンなどの厳格な禁酒国でも、外交団に広まっています。ある時、某大使館がピアノとして輸入した酒類の瓶が割れ、中身が箱から染み出したんです。すると当局の外務省がこの大使館に対し『貴館のピアノが漏れているので至急引き取られたし』と連絡したそうです。もちろん真偽は不明なのですが、サウジアラビアでもこの話が一種の都市伝説として伝わっているんですよ」
 しかし、外交官以外の在留外国人にも、アルコールがないとどうにも我慢できないという者も多いという。そうした人物は、見つかった場合のリスクもかえりみず、闇ルートで高い酒類を購入したり、時にはブドウ・ジュースを発酵させて自家製の密造酒まで造っていることがあるそうだ。

「実は昔、サウジアラビアのとある日本商社員が、闇ルートで手に入れた酒の瓶を持っていたところを見つかってしまったんです。当然鞭打ちにされるところだったのですが、この会社の外国人労働者が申し出て、身代わりに罰を受けたんです。もちろんこの職員は、その後、この会社で"とても丁重な扱い"を受けたと聞いています」(日本人外交官)

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