ダイオウイカの出現は大地震の前兆か? 2月、3月の地震に注意!?

TOCANA / 2014年2月4日 15時45分

 特に、リュウグウノツカイのケースは無視できないほど多く、拙著『大地震の前兆集~生き残るための必須知識《動物編》』では、前兆現象である可能性がある例を30件以上、表にまとめている。例を挙げると、2011年3月11日の東日本大震災(M9.0)の2カ月前の1月19日には、小田原の定置網に掛かり、2月21日には、山口県阿武町宇田の定置網と、鳥取県・隠岐諸島の中ノ島でも捕獲されている。山口県と鳥取県の事例は日本列島の反対側のため、判断が難しいところだが、震源から1,000キロ以上離れた日本海側の海底でも前兆が現れていたとすれば、驚くべきことだろう。

・ダイオウイカと地震との関係はグレー。だが・・・

 日本では・・・というより世界的に、ダイオウイカと地震を結びつける伝承などは、リュウグウノツカイほどは多くはない。筆者は先日、某TV番組から取材され、ダイオウイカと地震に関連する伝承のようなものはないかと聞かれたが、「ありません」としか答えられなかったためか、採用されなかったようだ。

 だが、伝承はないにせよ、関係はないとはいえない。前述の拙著では、大地震の前に異常行動をとるさまざまな動物たちを紹介しているが、1件だけ、2010年2月27日の沖縄本島近海M7.2の地震の1カ月半前に韓国南東部の沖でダイオウイカが漂着したというケースを紹介している。このケースも、1,000キロほど離れているため、本当に地震と関係があったかは確言できないが、同時期に西日本各地でリュウグウノツカイが多数打ち上げられていた事実もある。昨年のダイオウイカの捕獲例を見てみると、4月26日に新潟県上越市吉浦の海岸で漂着したが、その約1カ月後の5月24日にサハリン近海でM8.2の地震が起きている。これも前述の韓国沖のケースと同様に、震源から1,000キロ以上離れているが、もし地震を避けて遠距離を移動したとしたら、それも驚くべきことだろう。さらに、海外のケースでは、2009年7月に米国サンディエゴの海岸に10数匹のダイオウイカが打ち上げられたが、その1時間後にカリフォルニアでM4の地震があり、地震と関係があるのかと話題になった。


■魚の種類にかかわらず、深海魚は地震と関係している!?

 大阪大名誉教授だった故池谷元伺博士によれば、地震の前に地中で岩石破壊によりパルス電磁波が発生し、水中では電流が流れ、水中の生物たちがそれに反応するのではないかという。深海魚が地震に敏感なのは、深海の海底に近いところほど海中に流れる電流が強いため、それを避けて上の方に上がってくるのではないかというのだ。

 ダイオウイカは、これまでリュウグウノツカイほど捕獲例が多くなかったために(さかなクン説によれば、捕獲されても注目を浴びなかったために)、地震との関連を示すケースは少ないが、本当に関係があるのかどうか、過去に遡って事例を収集したいところだ。拙著で紹介しているリュウグウノツカイのケースでは、発見された日から地震発生までの遅延が平均して35日ほどだったが、1~2カ月後に地震発生というパターンが少なくないようだ。リュウグウノツカイなどの深海魚は、夏季よりも冬季の方が現れやすい傾向にあるため、1月の相次ぐ出現も、地震との関係については慎重に考える必要がある。もしダイオウイカが地震前兆を捉えて深海から上がってきたのならば、あくまでも可能性としてだが、2月か3月ぐらいまでは注意が必要かもしれない。
(百瀬直也)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング