日本版バンクシーが渋谷に!? 震災復興メッセージを含んだ街中の落書き 【タギングアート】

tocana / 2014年2月25日 23時0分

写真

 2011年の震災以降のタギングの特集だ。意図が不明確なタギングが増え続ける一方で、2011年3月以降はメッセージが強く盛り込まれたもの、またはそれを意識せざるを得ないものが登場してくる。震災があったからこそ生まれたタギング、今回はそんな写真を選んだので、見てほしい。

【画像は、コチラ→http://tocana.jp/2014/02/post_3708.html】

『μSv』シリーズ
 0.21は、恵比寿駅前の放射線量をあらわしている。都心ではちらほら見かけるが、その場で計測して貼っていたのだろうか? 

『μSv』シリーズ

『μSv』もう1つ。渋谷センター街付近で撮影したもの。貼られた時期は不明で、恵比寿のものより数値は低め。女のコはおそらく別のタギングだが、なにか関連しているようにも見えてくる、ベストポジションの組み合わせだ。

『東北NEED OIL』シリーズ

 震災直後、東北地方、特に太平洋沿岸ではガソリンの需給バランスが崩れていた。その頃のキーワードである。渋谷駅前で撮影。

『Peace for Miyagi』シリーズ

 都心の地下鉄の駅で撮影。誰が書いたのかはもちろんわからないが、当時は『トモダチ作戦』(東日本大震災に際して、米軍が行った災害救援活動の作戦名)が賞賛されていた。その影響下の中、日本を愛する外国人が書いたんじゃないかと僕は勝手に想像して感動していた。

『脱原発デモ』シリーズ

のぼり旗を持っている。震災後は毎週のように脱原発を訴えるデモが行われるようになったが、このキャラクターも明確にそのスタンスを表現している。

『TRUST ME』シリーズ

 ガスマスクをつけた某首相。もはやタギングというよりも政治批判・風刺の世界観。ストリートアートとカウンターカルチャーの距離の近さを感じる一枚。

『nuke is DOPE』シリーズ

 日本版バンクシーともいわれ、国際的にも評価されている反原発アーティスト「281_antinuke」による作品が貼られている。彼の作品はこれ以外にも、渋谷の至る所で見ることができるので探して歩くと面白い。

 以上、7枚の写真を紹介させてもらった。紹介するにあたって、タギングとは一体なんなんだろう? と改めて考えてみた。2014年の今、今回紹介したこれらの作品はおそらくはがされていて、存在しない。時代や場所とともにその表情を変えてゆくところが、"落書きがある風景"の魅力的なところだと思うのだった。
(Area45 えりあよんじゅうご)

tocana

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