【タイ反政府デモ】タイ人に聞いた、メディアが伝えない国民の生声!! 「警察はデモを調査してくれない」

tocana / 2014年2月27日 14時0分

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 タイでは昨年11月から首都バンコクを中心として、インラック・シナワトラ首相の退陣と兄のタクシン・チナワット元首相の影響力排除を求める反政府派のデモが続いている。筆者には、結婚3年目になるタイ人の妻がおり、Facebookにはタイ人の友だちも多い。この記事では、身近にいるタイ人たちが反政府デモやインラック政権についてどう思っているのかなど、デモが起きた理由を説明しながら、現地からの声を紹介したい。

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■タクシン元首相が失墜した理由

 タクシン元首相には、2001年の首相就任時から不正蓄財疑惑があった。それでも政権を担ってこられたのは、北部や東北部の貧しい農村部に対して医療制度の提供や債務繰り延べなどの優遇を行ったため、農村部の圧倒的支持を獲得。都市部の反タクシン派を抑え、選挙で勝利を収めてきたのだ。

 経済格差の是正や低所得者への富の平等な分配など、タクシン元首相は既得権益に切り込んだ政策を行ったため、タイの民主政治を押し進めたことを評価される部分もある。しかし、自らも不正蓄財に手を染めてしまったために、2006年の軍事クーデターにより失墜した。

 都市部の中間層は、2011年に農村部の支持を得て首相になったタクシンの実妹・インラック首相に対しても、当初から嫌悪の感情を持っていた。兄と同様に、金に物を言わせて農村部に取り込み、政権の安定を得たと思われていたからだ。


 筆者の妻は大学卒で中流の家庭出身だが、その友だちの多くも同様に都市部の中間層に属している。妻は首都バンコクに隣接し、海に面したサムットプラカーン県の出身。今でも両親や姉妹が住む実家がある。日本でいうと千葉県のようなベッドタウンで、都市中間層に属する人々が多く住んでいる。

 この記事を書くにあたり、タイ人たちの生の声を集めるため、妻に「デモについてどう思うか?」とFacebookで友だちに聞いてほしいと頼んだ。だが、妻は悩んだ末に「できない」という。友だちの中にはごく一部だが、インラック支持の人もいるため、タイムラインが荒れて人間関係が悪くなることを危惧したのだ。また、警察や政府がFacebookなどのSNSへの投稿を検閲しているため、逮捕されるのではないかと恐れているのだという。

 このように、現在のタイでは反政府派と政府派に二分されているが、ネット上でデモなどについて語ることは、暗黙のタブーとされているようだ。そこで、妻の親しい友だちや実家の家族に意見を聞いてもらうことにした。

tocana

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