地球が小惑星とニアミスしていた!! 月よりも近い位置を時速53,000kmで駆け抜けた「2014 DX100」!

tocana / 2014年3月10日 7時0分

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 もしも地球に衝突していたら、どのようなことが起きていたのだろう......。今月6日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、「2014 DX110」と呼ばれる小惑星が、地球に最接近後、無事通り過ぎて行ったことを発表した。しかし、驚くべきは小惑星が地球を通過したその位置だった。

 「2014 DX100」は、地球から35万kmの位置にまで接近したというのだ。この35万kmという距離、かなり離れているように聞こえがちだが、地球から月までの距離(約38万km)よりも近い。無限に広がる宇宙空間からしてみれば、目とまつ毛の先よりもさらに近い位置だったと言えるだろう。

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 今回の小惑星、地球への最接近時刻は、日本時間3月6日の午前6時7分だった。その直径はおよそ30m、移動速度は時速53,000km程度であるという。研究者たちの観測と計算により、地球に衝突する可能性はほとんどないものと考えられていたが、世界では多くの天文ファンが、望遠鏡を使ってその姿を観測しようとしていたようだ。実況中継を行う天文学関連サイトも散見された。

 実は先月、「2000 EM26」と呼ばれる小惑星が地球に最接近した際も、天文学者やファンたちは注視していた。こちらの小惑星は直径270m、移動速度は時速43,000kmと、今回の「2014 DX100」と比較するとかなり大きなものだが、接近したのは地球から月までの距離の9倍程度の位置までだった。

 天文サイト「Slooh」に携わるボブ・バーマン教授は、「地球の生命圏の姿を大きく変えてしまうような小惑星の衝突は、現実に起こり得る脅威であり、常に探索とトラッキングを行い、不測の事態にどう対処するか検討するのは賢いことだ」と指摘している。

 現在、地球付近を通過する可能性のある小惑星は、240程度確認されている。しかしそれ以外に、直径1kmを超える大きさのものが、少なく見積もっても2,000程度は存在するだろうとの分析もある。万が一、小惑星が地球に衝突すると、その直径の10~20倍のクレーターを地表に作り上げるほどのパワーを持っている。1kmのサイズの小惑星が衝突すれば、凄まじい量の粉塵が大気中に舞い上がり、太陽の光は数年間にわたって遮られてしまうと考えられているそうだ。

 記憶にも新しい、昨年2月15日にロシアのチェリャビンスクへと落下した隕石(地上に落下した小惑星の呼称)は、地球の大気圏に突入する前に直径17m程度の大きさであったと考えられている。30mの直径を持っていた今回の「2014 DX100」、何事もなく我々の横を通過してくれたようで一安心だが、どうやら地球は相当な数の小惑星たちとニアミスを繰り返し続けているのかもしれない。

 それにしても、日本を含めて事前に大きく報道されることがなかったのは一体なぜだろう。多くの人が気付くことなく、万が一にでも衝突していた場合、我々には成す術もなくなってしまったわけだが......

tocana

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