災いの予兆? 不老不死の薬? 伝説の「人魚」に荒俣宏が迫る

tocana / 2014年3月21日 9時0分

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 当代一の博物学者、荒俣宏がナビゲーターを務めるヒストリーチャンネル「日本の未確認モンスターを追え!」の新作発表会見が、都内で行われた。同番組は日本の未確認生物を文化史的、博物学的側面から検証する最近では珍しい骨太のミステリー・エンターテイメント。これまで「ツチノコ」と「河童」を検証し、3/29 21:00に控えた第三回目の放送ではとうとう「人魚」伝説に荒俣が迫る――。

■未確認だった人魚の輪郭が浮かび上がる

 人魚といえば一般にヨーロッパの幻獣と思われがちだが、実は日本にも人魚にまつわる物や逸話は数多く存在する。たとえば江戸時代に作られた「人魚のミイラ」。これは日本からヨーロッパへと輸出され、世界の見世物小屋で大きな呼び物となった。番組ではこうした現存する資料や豊富な逸話を背景に、知られざる日本の人魚史をひもといていく。


 会見に現れた荒俣は、同番組で「いまさら人魚がいるいないという話ではなく、確実な資料だけをもとに人魚の姿に迫りたい」と説明。その例として「かつては人魚が見つかると災害が起こると言われた。それが転じて、人魚のお札を家に貼ると災い除けになるとされ、それは日本中に広まった」「聖徳太子が人魚にあったという話も残されている」「古くは司馬遷の史記にも描かれ、人魚の肉を食べると不老不死になるととされたことから、秦の始皇帝も探し求めていた」「19世紀にはアンデルセン童話の人魚姫の物語と融合して現在の美女のイメージが強くなる」といった興味深い逸話を次々と紹介した。

 また荒俣は記者らの質問に対して「自分の博識を発揮できるのは今やもうこの番組だけかもしれない」と話す。博覧強記の怪人が「怪物」をどう斬るのか。安っぽい衝撃映像を並べるだけのオカルトバラエティー番組ばかりが目に付く昨今、久しぶりに見応えのある「未確認系」番組になることは、きっと間違いがない。

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