オランダ「売春博物館」と日本の性風俗

tocana / 2014年3月25日 16時0分

写真

 ルドルフグライナーです。日本とドイツの文化の違いを研究しています。

 2000年に売春が合法化されたオランダの首都アムステルダムにおいて、いわゆる赤線地帯である「飾り窓地区」を再現した「売春博物館」が、今年2月6日にオープンしたことで話題になっています。

「売春博物館」では、実際の売春宿と同様の「飾り窓」や、その部屋の中の状態を再現。そこで働く女性たちの実態がそのまま展示されており、同時に「売春街」の歴史や、政府がなぜ合法化したのかということを学ぶことができます。


 さて、日本の文化には「売る」「買う」という感覚があり、「買う=自由にしても構わない」と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、オランダの売春婦を見て驚くのは、彼女たちが自立しており、またプライドがあり、ほかの労働者と同じように労働組合があるだけでなく、失業手当もあり、しっかりとした「労働者」であるということです。


■日本の「遊廓」が世界に与えた影響とは?

 そこで、日本に興味がある私は、日本の「売春」について調べました。日本には、昔「遊廓」というものがありましたね。「遊廓」の「廓」という字は、もともと城郭の「廓」と同じで、城の中の一部という意味があり、「城に住める」女性たちということでした。

 プライドも非常に高く、お金を積んでも品のない客などは拒否したといいます。「お客様は神様です」という感じではなく、女性が「遊んであげる」という感覚のほうが近いですね。

 それでは、日本の「売春」はすべて女性が上位だったのかというとそうではなかったようです。「夜鷹」といわれる女性たちが夜に町に立っていて、非合法な売春を行っていたといいます。もちろんそのような女性たちも強くプライドを持っていたようですが、やはり「遊廓」の女性たちとは違うようですね。


■性風俗の先進国だった日本

 日本もかつてはオランダと同様に、「遊郭」の中だけは合法で、ほかではできない形をとっていたのですが、オランダは、江戸時代での日本との交易を通じて、日本の遊郭制度を学び、そして売春を管理するようになっていったのです。

 つまり日本は、それまでまったく秩序だっていなかったヨーロッパの売春文化に大きく影響を及ぼしたといえるのではないでしょうか。浮世絵などがヨーロッパに多く輸入されているのも、芸術的に高い評価というだけでなくそのような風俗を重視した部分が大きかったのです。

tocana

トピックスRSS

ランキング