シイタケには子宮頸がんの予防・抑制効果がある!? 研究で明らかに

tocana / 2014年3月28日 20時0分

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 日本だけで年間1万人以上の女性が発病すると言われている子宮頸がん。他のがんとは違い、その発病の99%以上は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスに長期間感染していることが原因です。そのため現在では、HPVに感染する前にワクチンの接種を受けることができれば予防できる病気となりました。しかし、ワクチンの接種による重大な副反応が起きていることもあり、接種に二の足を踏む人も多いようです。


■「シイタケ」に含まれるAHCCに注目!

 そんなワクチンを接種したくない人々を救うため、ある食べ物がニョキニョキっと立ち上がりました。それは、日本人の豊かな食生活を支える「シイタケ」です。実は今、しいたけ由来の抽出物によるHPVへの対処の研究が進んでおり、3月22~25日にフロリダで行われた婦人科腫瘍学会の年次総会ではその現状が報告されました。

 発表された米国の研究結果によると、しいたけから抽出された「AHCC」という物質が「HPV」を死滅させ、腫瘍の成長を抑えるということです。「AHCC」とは、「活性化糖類関連化合物(Active Hexose Correlated Compound)」という、しいたけ等の菌糸体を培養して抽出した物質の混合物です。「AHCC」は医薬品ではないながらも、がんを抑制する作用があると言われており、すでに多くの国で健康食品として販売されています。

 その「AHCC」を使ったマウスの実験では、90日以内に「HPV」を死滅させるという結果がでました。テキサス大学付属MDアンダーソンがんセンターのジュディス・スミス博士によると、「AHCC」は「HPV」を撲滅して感染症を防ぐような作用の一方で、がん細胞を攻撃するというナチュラルキラー(NK)細胞や、免疫機能に作用するサイトカインというたんぱく質を活性させて腫瘍の成長を妨げるそうです。

 また、「HPV」は子宮頸がんだけではなく、口腔がんや咽頭がん、肛門がんなど他のがんの要因にもなることがあるので、それらに対しても「AHCC」による予防効果が見込めます。それでいて、従来のワクチンと違い、食用のしいたけから抽出されたものなので副作用の心配もほとんどありません。スミス博士は、「副作用がある薬物療法よりも、安全な治療を追い求めるのはワクワクしますね」と、研究の経過に喜びを隠せないようです。

 まだその効果が実証されたわけではありませんが、しいたけが子宮頸がんの有効な予防手段となれば、人々の希望の星となるかも知れません。普通に食してただけでは「AHCC」は摂取できませんが、思わず星形に切込みを入れて食べたくなりますね。
(文=杉田彬)

参考:「Daily Mail」ほか

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