スマホアプリで意図的に渋滞を生み出せた!! 仰天実験が指摘する現代社会の死角とは!?

tocana / 2014年4月1日 15時45分

写真

 スマートフォンの普及によって、リアルタイムでの情報の発信や共有が、かつてないほど盛んに行われています。しかし多くの人が漠然と懸念していた事態が、現実に起こり得ることが判明しました。なんと嘘の交通情報を発信することによって、意図的に交通渋滞を作り上げることが可能であると実験で明らかになったというのです。イスラエルの新聞「Haaretz」が先月25日に報じています。

【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2014/04/post_3888.html】

 実験を行ったのは、イスラエル工科大学の4年生であるShir YadidさんとMeital Ben-Sinaiさん。彼らは大学の研究活動の一環として、スマートフォンが人々の生活に浸透することで新たに生じる問題を探るため、様々なAppを調査していました。そこで彼らが今回目をつけたのが、「Waze」という人気Appでした。イスラエル発、日本のスマートフォン向けにも提供されているこの人気Appは、昨年そのテクノロジを高く評価した米グーグルによって10億ドル(約1,030億円)で買収された際も大きな話題となりました。

「Waze」の機能とは、各ユーザー(ドライバー)のスマートフォンに備わったGPSセンサーから収集した情報を分析して、リアルタイムの道路交通情報を表示するというものです。それによって、ユーザーは渋滞や事故情報を正確に把握し、迂回路や最短ルートを検索できるとされています。しかしイスラエルの大学生2人は、「Waze」の情報が悪意を持った人間によって難なく操作されてしまうことに気付いたのです。

 まず2人は、数千人分にも及ぶ「偽・Wazeアカウント」の登録を行いました。そして、数千台のスマートフォンがあるように見せかけるプログラムも開発し、それぞれの偽アカウントから嘘のGPSデータを送信したのです。そのため「Waze」上では、実際には渋滞が発生していない場所で、多くのユーザーが渋滞に巻き込まれているかのような情報が表示されることとなりました。結果、現実には発生しているはずもない架空の交通渋滞を避けようと、多くのユーザーが迂回路を選ぶこととなり、別の場所に交通渋滞が生じてしまったのです。

 学生たちが今回行った実験は、「Waze」のプログラム自体を改ざんしたものではなく、交通信号機を操作したわけでもありません。広く普及したスマートフォンAppの仕組みを逆手に取って、大がかりな仕掛けや技術を駆使せずとも、社会に混乱を生じさせることができる可能性を指摘したのでした。しかし、この実験に法的な問題はなかったのでしょうか。その点が気がかりですね......。

tocana

トピックスRSS

ランキング