自閉症を持つ子供の教育に“無表情で無感情“なロボット先生が大活躍!

tocana / 2014年5月9日 17時0分

 英国バーミンガムのトップクリフ小学校は、自閉症児童の教育に英国初のロボットを使っている。他の子供とのコミュニケーションや集中の難しさから、学校は自閉症の生徒にとって必ずしも落ち着ける場所ではない。しかし、トップクリフ小学校は「ロボット教師」を起用する事により、その問題の答えを見つけた。

 この膝の高さしかないロボットは子供と同じ動きをするように作られている。会話、ゲーム、ダンスのプログラミングが可能で、授業で子供たちに教える事も出来る。

「マックス」と「ベン」と生徒に名付けられたロボット教師は人間の教師と違い無表情、無感情でいつも同じ言葉を使い、同じ反応をする。

 クラス担任であるイアン・ロウ氏は、自閉症の生徒は、他の大人や子供の多彩で曖昧な反応や言葉から脅威や苛立ちを感じる事があると言う。しかし、無表情で定型的な反応をするロボットからは感じないので、より理解しやすく親しみやすいのだと言う。

 この学校は障がいを持つ生徒を普通学級に入れると同時に、障がいを持つ子供専門のセンターも併設されている。その長期的な目標は、障がいを持つ生徒がクラスでその他の生徒と調和出来るようになる事だ。ロウ氏によれば、ロボットを取り入れたことによって、多くの自閉症を持つ生徒が他の生徒と調和できるようになったと話す。


■ロボットによって格段の進歩を遂げる子供たち

 5歳のリビ・クーパーちゃんは「ベン」に会う前は、10分以上続けて集中する事が出来なかった。しかし、1週間に数回ベンと授業を受けて、リビの集中力は2倍長くなり、社会的なスキルや語彙も格段に進歩した。リビの教師のリチャード・ガーランド氏は「例えば、リビはロボットの身振りを見て、それが驚きか悲しみかを理解出来る様になりました。このスキルは実生活で必要とされるものです」と言う。6名の自閉症の生徒を受け持つガーランド氏は、リビがロボットによって明るくなったのを見るのは本当に素晴らしいと話す。

 リビの父親、クーパー氏にはもうひとり7歳になる息子のオーウェンがいるが、彼も自閉症である。クーパー氏は「リビはロボットから沢山の事を学びました。学校から帰るとロボットとしたゲームの事を全部話してくれます」と語る。また「リビはこの6ヵ月で非常な進歩を遂げましたよ。学校もとても良いので、どこまでがロボットのおかげかは言えないが、大きな要因である事は確かです」と言う。クーパー氏は「私の妻と私はロボットが子供たちの大きな手助けになる事に驚いています。これらのテクノロジーに対して偏見はありません」と語る。

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