アシッドアタック ー 顔に酸をかけられた美女たちの記録 ~女性への最悪の暴力~

tocana / 2014年5月22日 9時0分

 ケイティ・パイパーの場合はかなり恵まれた例だ。アシッドアタックの被害に遭った女性たちの多くは、現代のどんな先端的な医療技術をもってしても、その顔が完全に回復するまでには至らず、一生、心身ともに傷が残ることになる。そのような女性に好意を抱く男性はいるのだろうか。少なくとも、インドでそのようなケースがある。

 ラクシュミーという女性は、15歳の時に求婚を断られた男からアシッドアタックされた。彼女の美貌は破壊され、結婚への道を絶たれたかのように思われた。だが彼女は、アシッドアタックに対するキャンペーンをソーシャルメディアで展開する活動家のアロク・ディキシットと恋に落ち、結ばれている。

 アシッドアタックを受けた女性たちの多くが顔を隠し、世間から隠遁するかのように暮らしている。しかし、ラクシュミーは顔を隠さず自由気ままに生活していた。アロクは、その彼女の大胆且つ優雅な精神に圧倒され、交際を決意したという。そして、アシッドアタックという過酷な体験にもめげず、明るく前向きに行動していたラクシュミは、ついに生涯のパートナーを見つけたのだ。

 ケイティ・パイパーやラクシュミのような例は、アシッドアタックという絶望的な体験をした女性たちに希望を与えるものとなってほしいものだ。
(文=百瀬直也)

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