第一次世界大戦中に出された恋文が発見! 同封されたポピーに愛と平和を込めて

TOCANA / 2014年5月27日 15時30分

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 第一次世界大戦中に、フランスで従軍中のアメリカ兵より母国の恋人へ宛てた手紙がイギリスのダービーシャー州で見つかったことを、英紙「Daily Mail」が伝えています。

 100年の時を経て発見された手紙に書かれていた内容とは...? そしてこの手紙に同封されていたのがポピー=ひなげしの花。実はこの花、イギリスで大変意味を持つ花なのです。

【画像はこちらから→http://tocana.jp/2014/05/post_4177.html】


■戦線の塹壕の中で書かれたラブレター

 手紙は当時アメリカの従軍時に使われていたYMCAの紙に、米兵士「チャス」(Chas、チャールズの愛称)が母国の恋人に向けて綴った、愛と祈りを捧げる内容となっています。

「大好きな君へ。戦争はとても辛いが、信じるものは救われ神のご加護があるだろう。君の無事を知らせてほしい...中略...同封したひなげしの花を君への愛の証として送る。どうか母にも宜しく伝えてくれ...」

 アメリカが第一次世界大戦に参戦したのは大戦の後半からであったため、手紙が書かれたのもおそらくその頃(1918年頃)ではないかと推測されています。そして残念なことに、差出人であるチャスのその後の行方はわかっていません。


■イギリスにおけるポピーの意味とは

 実はひなげしの花は、過去の欧州各国の戦場跡でかつての悲惨な出来事を覆い尽くすかのように一面に育ち、荒廃した土地を美しく変貌させました。第一次世界大戦後、欧州では戦争とひなげしの花との関連が意識されるようになり、特に戦死者への追悼の意を込める重要なメッセージになっています。

 特にイギリスでは「ひなげし募金(ポピー・アピール)」という、英国在卿軍人会が1921年に始まった募金活動も行なわれていて、英軍関係者への支援に使われています。

 毎年11月11日はポピー・デー(リメンバランス・デー、追悼の日)であり、イギリス及び世界の複数の国で、戦死者への追悼儀式が行われます。この日の前後に行われるサッカー等のスポーツの試合では、イギリスの選手たちがひなげしの花をユニフォームに付けて試合に臨むほどで、この花の持つメッセージがどれだけ浸透しているかがわかります。

 日本ではひなげしは虞美人草、もしくはコクリコとも呼ばれていますが、イギリスではこんなに重要な意味を持っていたなんて驚きですね。

 平和ボケしている日本と異なり、イギリスは今現在も世界各地の紛争に兵士を送っている戦争の現役国であり、式典では過去の戦死者への追悼と同時にこれ以上の死者を出さないようにと願わざるを得ない状況でもあり、様々なことを考えさせられます。
(文=Maria Rosa.S)

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