クラゲこそがエイリアンだった!? 脳を3日半で完全再生、“特異な“神経系が定説を覆す!!

tocana / 2014年6月7日 17時0分

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 トカゲの尻尾は切り離しても後から生えてくるし、サメの歯も何度でも生えかわるといわれている。ある種の動物は人間の目から見ればなかなか羨ましい再生機能を持っていたりするのだが、クラゲの場合はちょっと次元が違うようだ。なんとクラゲは自らの脳を3日半で完全に再生させることが可能であるという、驚きの発見が報告されている。

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■「この世のものとは思えない」身体構造

 フロリダ大学の研究チームはこのたび、10種類のクラゲの遺伝子情報を解析し、その成果を科学誌「Nature」に発表した(5月21日)。今回の研究によって、クラゲの神経組織は、他の生物ものとは根本的に異なるシステムであることが分かったという。

 研究チームのリーダーであるレオナイド・モリツ氏は「この研究で、クラゲ独特の体細胞による身体形成、特に神経組織と筋肉繊維の発達や免疫システムの構築などの点において、いくつもの顕著な特徴を発見しました」と語っている。

 モリツ氏はさらに「もし我々が異星人と会ったら、彼らの身体の構造が我々とは全く異なっていることにまず気付かされることでしょう。しかし、異星人の出現を待つまでもなく、我々とは全く異なる生物が身近に存在していたのです。クラゲはまさに海の中に住む"エイリアン"なんですよ」と話している。

 クラゲ(クシクラゲ類)は、これまでは海綿生物と同類と考えられてきたが、実際は比較にならないほど複雑で特異な身体を兼ね備えていたのだ。

「今回の発見は、この2世紀にわたる動物学の考えを根底から見直す機会になり、また、生物の神経筋肉システムの形成に、実はいろいろな方法があるのだということを教えてくれているのです」とモリツ氏は述べている。


■3日半で脳を完全再生! 期待される医療への応用

 今回の"エイリアンの発見"は、今後の医療にも大きな貢献を果たすのではないかと期待されている。それというのも、ある種のクラゲは、自分の脳を失ってもたった3日半で完全に再生できる能力を備えていることがわかったからである。また研究チームの別の実験では、カブトクラゲのある個体が、脳の完全再生を4度も記録したということだ。

「この発見はアルツハイマーやパーキンソン病といった神経変性疾患の治療に新たな道を切り開くかもしれません」と、モリツ氏は医療への応用を示唆している。

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