明晰夢で健康になる!? 自分の意志で夢の内容をコントロールできる装置が開発される(ドイツ研究)

tocana / 2014年6月11日 10時0分

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 皆さんが普段見ている夢は、どんな夢ですか。夢と言ってもカラーだったり、白黒だったり、自分の夢なのになぜか自分のことを俯瞰してたり、人が見る夢は多種多様です。また、夢の中で「これは夢だ」と気がつき、思い通りに夢を展開した経験がある人もいるのではないでしょうか。それは「明晰夢」と呼ばれる夢で、自分の意志を夢の中に持ち込むことができる珍しい夢です。

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■意図的に「明晰夢」を見ることに成功

 普段なかなか見ることができない明晰夢ですが、この度、それを人為的に見せるという、まさに"夢"のような研究結果が科学誌「Nature Neuroscience」にて発表されました。その論文によると、フランクフルト大学のウルスラ・フォス博士らの研究班が、経頭蓋交流電気刺激法(tACS)という、頭皮から脳を微弱な電流で刺激する方法によって、明晰夢の状態を作り出すことに成功したということです。

 実験では18歳から26歳までの男性12人と女性15人を被験者として、研究室で4晩を過ごしてもらいました。被験者が夢を見やすい浅い睡眠状態になったあとに、被験者が目を覚まさない程度の電気刺激を行います。その際は、2~100Hzの周波数の電気刺激と擬似電気刺激を段階的に試みました。その後、被験者を起こして見ていた夢の内容を尋ねたところ、25Hzと40Hzの周波数の電気刺激をしたときのみ明晰夢が見られていたことがわかったのです。

 フォス博士は、「被験者は皆、自分自身を外側から見ているようだったと話していました。また、自分が夢を見ていることを自覚していたという報告も多々ありました。この2つの周波数帯はヒトの意識と関係しているとされていましたが、今回それがはっきりしました。電気刺激により『夢をコントロールできた』という回答が多く寄せられたことは、被験者が夢の中で自分の意志により行動できたということを意味しています」と取材に答えています。

 どうやら電流の周波数に秘密があるようですが、それが夢や睡眠とどのような関係があるのでしょうか。


■医療に娯楽に、広がる夢の可能性

 人間の睡眠は、脳波と眼球運動の様子で状態を分類することができます。眼球が高速で動いている状態の睡眠は「レム睡眠」といい、覚醒(起きている)状態に近い睡眠です。レム睡眠では「シータ波」という、4~7Hzの周波数を持つ脳波が顕著になります。

 その他の睡眠を「ノンレム睡眠」と呼び、その睡眠の深さによってステージが4つに分かれます。浅い眠りのステージ1ではリラックス時の脳波とされる8~13Hzの「アルファ波」が優勢で、眠りが深くなってステージ4に近づくほど、1~3Hzの「デルタ波」が主な脳波となります。

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