選ばれし者だけが宇宙人に救済される? ― 「宇宙友好協会」の終末予言

tocana / 2014年6月21日 13時0分

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「この世の終わりが訪れる」という予言は、人類の歴史とともに、いつの時代も存在し続けている。実際、ゾロアスター教の聖典『アヴェスタ』や北欧神話『ラグナレク』、そして『旧約聖書』などの大昔から、ノストラダムス、さらには現代に至るまで「この世の終わりの情景」はあちこちで語られてきた。

 ところで20世紀以降、空飛ぶ円盤の存在が認知されるようになると、終末予言を「UFOに乗った神」である宇宙人による救済と結びつける動きも一部で見られるようになった。そして、こうした観念を日本で最初に広めたのが、「宇宙友好協会(略称CBA)」だった。今回は「宇宙友好協会」設立の経緯と、彼らの主張、そして近年の終末予言を取り巻く状況について紹介しよう。


■「宇宙友好協会」誕生の経緯と主張の変遷

「宇宙友好協会」は、航空ジャーナリストの松村雄亮氏が設立した「空飛ぶ円盤グループ」が発展する形で、1957年に発足。そして1959年頃から、松村氏本人が宇宙人とコンタクトしていると主張しはじめ、「近々地軸が傾いて大洪水などの災害が起こるが、あらかじめ定められた時間に定められた場所に行けば、宇宙連合が差し向けたUFOによって救済される」と説くようになる。

 地球の地軸が傾くというポールシフトの正確な日時について、外部に明かされることはなかったが、1960年になって、この宇宙友好協会の主張が「産経新聞」に報道される。もちろん、予言されたポールシフトは今日に至るまで発生していない。

 ポールシフトの一件で社会的な批判を受けることとなった「宇宙友好協会」は、その後、日本国内の古代遺跡を太古の宇宙人来訪と結びつけた「古代宇宙飛行士説」を強力に推進しはじめる。1963年頃からは、アイヌ神話の神「オキクルミカムイ」が宇宙人だったと主張するようになり、1964年には北海道平取町に「ハヨピラのピラミッド」と呼ばれる記念碑も建設した。


■「宇宙友好協会」が与えた影響

 ところで「宇宙友好協会」そのものは、60年代以降表立った活動をしていないが、この団体に所属していた元会員たちは、その後の著作物を通して日本のUFOシーンに少なからぬ影響を残している。たとえば、UFOを呼ぶために何人かで手をつなぎ「ベントラ、ベントラ」という呪文を唱えるやり方は、彼らが始めたものだ。また、「縄文時代の遮光器土偶は古代の宇宙飛行士を象っている」との説を広めたのも、やはり彼らだ。

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