尻尾が生えた少年、神になる ― ハヌマーンの再来か?=印

tocana / 2014年6月20日 13時0分

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 私たちの想像を軽々と超えたニュースが次から次へと発信される神秘の国、インド。英紙「The Daily Mail」が今月17日に報じたところによると、パンジャブ州に暮らす少年、アルシド・アリ・カーンくん(13)の背中には、人間のものとは思えないような約18cmの尻尾が生えているという。そして地元の人々は、彼のことを猿の姿をしたヒンドゥー教の神「ハヌマーン」や、古の神「バラジ」の生まれ変わりであるとして崇め、あらゆる望みを叶えてくれる存在と信じているようだ。

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■人々の願いを叶える尻尾!

「この尻尾は、神様が僕に授けてくださったものです。僕は祈りを捧げてみんなの望みを叶えることができるので、周りから崇められています」
「誰にもからかわれたことはありません。みんな僕の尻尾を見たがって、お願いしてきます」

 アルシドくんはこのように語り、自らを取り巻く環境にまんざらでもない様子だ。4歳の時に父親を亡くし、母親も再婚したため、彼は音楽の指導者である祖父イクバール・クレシさんと、2人の叔父とともに暮らしている。アルシドくんの尻尾に触れ、祝福を受けようと訪ねてくる人々のために、今や彼らの住む家は寺院のように改装されているという。イクバールさんは、

「1歳のアルシドが初めて話した言葉は、インドのあらゆる神々の名前でした。その時、彼は何か神聖なものを持っていると気付いたのです」
「ここを訪ねたあと、多くの人の願いが叶っていますよ。この前など、子に恵まれぬ夫婦が助けを求めてやって来ましたが、アルシドが祝福を与えたら、しっかり妊娠したんです」

と語り、彼の神聖な力は本物であると主張している。


■崇められる一方、困難も......

 周囲から祀り上げられているアルシドくんだが、悩み事もあるようだ。あまりに多くの人々が彼のもとを訪れるため、一人ひとりに祝福を授ける時間と、学校に行く時間とのやり繰りに苦心しているのだという。

 そればかりではない。彼は歩行障害を持っており、普段は車イスでの移動を余儀なくされている。尻尾の症状と何らかの関係がある可能性もあるが、まだ医師による正式な診断すら受けていない状況であるというのだ。


■手術で切除したい。しかし大人の事情も!?

 アルシドくんのことを知ったインド国内の医師たちは、彼の尻尾について、どうやら「脊髄髄膜瘤」と呼ばれる症状の一種ではないかと考えているようだ。これは脊椎骨の分節部から膜組織が飛び出てくる病気であり、身体に部分的な麻痺を起こすこともあるとされている。

 そのため彼は、今月ついに尻尾を切除してくれるという医者の診察を受けることになった。しかし家族は、全てに納得しているわけではなく、「リスクの伴う手術をうけるくらいなら、むしろアルシドくんが尻尾を保持している方がよい」と考えているという。祖父のイクバールさんは、

「これは彼自身が決めることです。彼がそうしたいなら、私たちは気にしませんよ」

と語るが、アルシドくん自身は、

「お医者さんに切除してもらっても大丈夫。みんなは僕の力を信じ続けるでしょう」

と、まるで"訪問客は減らないから心配するな"とでも言いたいかのようだ。尻尾の切除によって歩けるようになれば、家族にとってこれ以上の幸せはないと思うのだが......。何やら周囲の大人にも事情があるのかもしれない。

tocana

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