不老不死の秘薬 ― 19世紀の「エリクサー」 がレシピと共に蘇る

tocana / 2014年6月27日 8時0分

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「エリクサー」...それは、錬金術における「長寿の霊薬」「不老不死の秘薬」などと呼ばれる万能薬として知られている。

 今年5月、ニューヨーク市のホテル建設現場で、なんとその19世紀のエリクサーのボトルが発見されたと米「DNAinfo New York」が伝えている。


■「不老不死の秘薬」のボトルとレシピを発見!

 発掘調査に関わったのは、世界を股にかけて発掘プロジェクトを展開する、同国のクリサリス考古学コンサルタンツ。

 発見現場はドイツ式ビアガーデンの跡地で、150年前に貯蔵されていた古い酒瓶の山の中から、「長寿の秘薬(Elixir of Long Life)」と書かれた小さな緑がかった色をしたガラス瓶を見つけたという。

 中身は空っぽだったが、考古学者である同社代表のアリッサ・ルーリャ氏は「実際にどんな味がするのかを確かめたい」と興味を惹かれ、エリクサーを再現することにしたのだという。

 彼女はドイツにいる同業者たちに声をかけ、19世紀の医薬書などの資料を調査するよう協力を要請。ついに、当時のエリクサーのレシピを探し当て翻訳することに成功した。

 その結果、成分として含まれていたのはアロエを含む数種のハーブと、高濃度のアルコールということが判明したのだった。

 また、エリクサーと共に発掘された「ホッターズ医師の苦い胃薬」という医薬品も同時に再現を試みた。このレシピはやや複雑で、ペルーのキナ皮(マラリアの特効薬キニーネの原料)、リンドウの根、オレンジの皮、シナモンやカルダモンの種、樹脂、そして多量のアルコールで作られていたことがわかった。ちなみに、これらには抗炎症作用や消化促進作用があるそうだ。


■カクテルの名前だったのか...!?

 この類いの薬は実は19世紀には多く流通しており、カクテルや健康飲料の一種としてバーでよく売られていたものだったこともわかった。

 ハーブなど体にとって有効な植物をアルコールと組み合わせることは今でも多く取り入れられている。実は、私達が普段飲んでいるカクテルも本来は健康のために作られていた可能性もあるのだ。

 発掘を担当したクリサリス社の代表は「残念ながら、このエリクサーによって寿命を延ばしたり医者を失業させたりはないでしょうが、我々の技術によって、歴史に埋没していたこの怪しげな秘薬の詳細な働きや香しさを明らかにすることができるでしょう」とコメントしている。

 最後に、今回判明したエリクサーのレシピを紹介する。自分で作って飲んでみたい方は挑戦してみてはどうだろう? 一体どんな味がするのだろうか...!?


■長寿の秘薬・エリクサーのレシピ

・材料
アロエ 13g
ルバーブ(大黄) 2.3g
リンドウ 2.3g
白ウコン(ホワイトターメリック) 2.3g
サフラン 2.3g
水 118ml
穀物アルコール(ウォッカ、ジン) 355ml

・作り方
1.アロエを絞る
2.ルバーブ、リンドウ、サフランを潰す(ミキサーも可)
3、全ての材料を混ぜる
4、頻繁にかき混ぜながら3日寝かせる
5、コーヒーフィルターなどで濾した後、ボトルに詰める

※個人の責任においてお試しください
(文=Maria Rosa.S)

参考:「DNAinfo」、「NBC News」ほか

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