不振フジHD株主総会で起きた“疑惑の拍手“? 役員75歳以上退任案否決も、拭えぬ違和感

tocana / 2014年6月28日 20時10分

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「簡潔にお願いします」「制限時間を越えています」

 株主からの「役員75歳定年制の導入」の提案説明が佳境に入ると、76歳の日枝久会長は、何度も言葉を発して発言を遮った。

 6月27日、お台場。フジ・メディア・ホールディングスの第73回定時株主総会が、本社ビルに近接する、ホテル・グランパシフィック・ル・ダイバで行われた。

 前半は、映像を用い経営が好調であるかのように説明されたが、視聴率競争に敗れ、在京民放キー局5社のうちで、大幅減益(営業利益16.2%減、純利益44.8%減)と、フジが「一人負け」状態になっている現実は覆い隠せない。

 株主からの提案説明の段になると、とたんに会場は緊張に包まれた。


■不振の責任追及と、役員75歳定年制

 最も注目されたのが、役員75歳定年制である。

「当社の取締役、社外取締役、監査役、社外監査役は、その選任に当たる定時株主総会の開催日に、満75歳未満でなければならない」との条文を、定款に加えるべきだとの提案である。

 取締役16名の平均年齢は67.5歳。75歳を越えているのは、9名だ。雛壇に座りながら、居眠りをしている役員も何人かいる。株主に配られた議案説明書には、「取締役会としては、本議案に反対いたします」として理由が書かれている。

 提案者の1人である松沢弘氏が、マイクを握ってこれに反論した。

「私は年齢差別をする気は全然ありません。80、90になられても、立派に会社を経営されている方もおられます。取締役会の意見には、『適性は年齢だけで判断すべきものではないと考えております』と、ありますが、そこには私も賛成します。ですがその後、『当社の取締役および監査役として適任であると判断した人物を候補者としております』とありますが、在京テレビ局5社の中で、フジ・メディア・ホールディングだけが、なぜ大幅な減益に陥ったのか? この一人負けの状況を見ると、経営者としての適格性に欠ける、としか言いようがありません」
 
 壇上の日枝会長から、「制限時間越えてます」と声がかかる。
 
 松沢氏の発言は続く。

「特に日枝さんは1988年に社長になり、92年に主人殺しといわれる鹿内家へのクーデターをやって以降、26年にわたって......」

 日枝会長が声を荒げる。

「一分半過ぎてます! 制限時間を守ってください! 他の株主の方のためになりません!」

 松沢氏は、日枝会長自ら率先して退くことを、重ねて求めた。

tocana

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