頭は人間、胴体はキツネ!! 動物園の人気者「ムムターズ・ベグム」が人々に幸せを届ける=パキスタン

tocana / 2014年7月1日 19時0分

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 パキスタン・カラチの動物園。ここで長年、入場客たちの人気ナンバーワンを維持し続ける動物がいる。その名は「ムムターズ・ベグム」。頭は人間の女性、体はキツネのハイブリッド......と、そんな生物が現実に存在するハズはない。実際は、木製の台に横たわるキツネの首もとから、女装した男性が頭をのぞかせているだけだ。

 では、なぜ「ムムターズ・ベグム」は歴史ある動物園で不動の人気を保つことができているのかというと、どうやらその秘密は見物客たちとの会話にあるようだ。「Odditycentral」が先月27日に伝えている。

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「35年前、私はこんな姿で生まれてきたわ。ずっとケーキやジュース、果物を食べて生きてきたの」

 いつもの挨拶を済ませると、「彼女」は複数の言語を駆使しながら檻の前の人々と話し始める。試験の結果について聞きに来る学生や、年頃の娘の婚期を尋ねる親たちに、「彼女」は時にジョークや予言を交えて答え、人々を楽しく幸せな気分にさせるという。

 代々この仕事は、男性によって担われてきた。現在の「ムムターズ・ベグム」の正体は、ムラド・アリさん(33)だ。2人の子どもの親でもある彼は、16年前に先代だった実父から役を受け継いだ。それ以来、彼は毎日派手な化粧をして、長い時には1日12時間「ムムターズ・ベグム」を演じ切ってきた。男性が演じ続ける理由について、動物園園長のムハンマド・ファヒム・カーン氏は、「男性の方が、嫌がらせや否定的な言葉にも機転の効いた受け答えができるから」としている。

 さて、「ムムターズ・ベグム」ことアリさんは、自らの仕事に熱中している様子だ。

「ここを訪れる人は、みんなハッピーになって帰っていきます。彼らの幸せそうな姿を見ることが、私の幸せなのです。私と観客は、愛でつながっています。人生はとても短いですから、笑顔を広めるために時間を費やすべきでしょう」

彼はこのように語り、この仕事に誇りを持って取り組んでいると明かす。

「ムムターズ・ベグム」は、地元では非常によく知られた存在で、常連客も多いという。「彼女」と対話を済ませたばかりの6年生の少年、ムハンマド・オサマくんは、「とてもいい気分です。彼女と素晴らしい対話をしました。本当に幸せです」とインタビューに答えた。

 今日も「ムムターズ・ベグム」は、カラチの動物園にやってきた人々に幸せを配り続けている。

tocana

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