「僕は何も変わらない、絶対に」 恐怖の人食いバクテリア「A群レンサ球菌」と闘う不屈のビッグダディ

tocana / 2014年7月3日 21時0分

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 アレックス・ルイスさんは、英国ストックブリッジでパブを経営するごく普通の父親であった。ある日、彼はちょっとした風邪から「A群レンサ球菌(溶連菌)」に感染してしまった。あっという間にバクテリアは彼の身体を文字通り食いつくし、両足と片腕を切断しなければならなくなった――。

 これは、彼の闘いのストーリーである。

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■存命率はなんと3パーセント

 ルイスさんは今年11月、A群レンサ球菌にかかったが、これは通常はそれほど有害なバクテリアではなく、身体内部で除去されるはずだった。しかし、ルイスさんは運悪く敗血症と毒素性ショック症候群を引き起こし、症状はみるみる悪化。主要な臓器は動きが止まり、彼は昏睡状態で1週間を過ごした。医者は、彼が生き残れる確率は3パーセントしかない。彼は助からないと語っていたという。それを踏まえると、彼は目覚ましい回復を見せたのだが、生きるためには両足を膝の上から切断し、左腕も切断しなければならなかった。そしてさらに指先、唇、鼻、耳の先端部分も変色していたため、切断しなければならなかったのだ...。


■レンサ球菌とは?

 A群レンサ球菌は、喉や皮膚によくみられる細菌で、比較的軽度の病気を引き起こす菌だ。しかし、目視では異常を確認できない「血」「筋肉」「肺」などに入ると、致命的だ。感染者の粘液、もしくは感染した皮膚の傷や口内炎との接触を介し広がっていく。バクテリアが体の免疫力を超えた時、それは致命的な感染症となる。それがまさに起きてしまったのが、ルイスさんのケースだ。しかし、これからまたもう一つの悲劇が彼を襲う。


■やっと残った右腕まで...

 彼の右腕は16時間の再建手術の後、何とか残せることになった。

 はじめの手術の数カ月後、ルイスさんはついに住み慣れた家に戻れることになった。しかし、そこでアクシデントが起こる。なんと、彼が家で転び、右腕をついて起き上がろうとしたその瞬間、右腕から不気味な音が鳴り響いたのだ...。

 その後の病院でのスキャンにより、彼の骨は感染症によってひどく脆くなっていることがわかった。そして、やっと残すことができた右腕も切断しなければならないことが判明したのだ。

 しかし、最後に残っていた右腕が切断されるという事態に直面してもルイスさんは、落ち込まず、「ちょっとした後退だね」と言う。

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