【シリア内戦】結婚ジハード ― 16歳少女2人が(親に内緒で)戦場に向かった理由とは?

tocana / 2014年7月8日 19時0分

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 現在イギリスでは、深夜に自宅の寝室から忽然と姿をくらませてしまった双子の姉妹が話題となっている。彼女たちは一体何のために、どこへ消えてしまったというのだろう......。

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 英紙「The Daily Mail」が今月6日に報じたところによると、先週のある朝、マンチェスターの警察に「娘たちが消えてしまった」との通報があった。両親は、我が子を起こすために向かった寝室で、双子の姉妹の姿がないことに気付いたのだという。姿を消した姉妹は、中等教育学校に通う16歳。彼らは10年前にソマリアから移住してきた、イスラム教を信仰する一家であるという。

 姉妹はパスポートや私物を持ち去っており、その後の捜査で、なんと2人がマンチェスター空港からトルコのイスタンブールへ向かって出国していたことが判明。さらに親戚に宛てて、本人たちから現在シリアにいることを告げる連絡が届いたのだった。このような経緯を受けて警察が発表した事件についての見解が、人々に衝撃を持って受け止められた。

「彼女たちはイスラム過激派と結婚するために、シリアに向かった可能性がある」

 警察は以前から、欧州在住の女性イスラム過激派の中には、シリアなどでの「聖戦」に加わる戦闘員の性的慰安要員となったり、彼らの妻となる「結婚ジハード」と呼ばれる動きがあることを掴んでいたという。このような女性たちは、「完璧な人生」を求めて、自ら戦闘に参加する代わりにこのような行為に及ぶのだという。捜査官は、最近の姉妹がイスラム武装組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の教えに傾倒していたことを指摘。さらに現在、姉妹の兄もISISに参加するためにシリアに入国していると考えられることから、「兄を追う形で戦地に向かったのだろう」としている。シリア行きの資金は、姉妹を妻にしようとする戦闘員が提供したと思われるという。


■急速に勢力を拡大するISISとは?

「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」とは、イラクとシリアを股にかけて活動するスンニ派の武装組織だ。指導者であるアブ・バクル・アル・バグダディを全世界のイスラム教徒を統率する存在「カリフ」として仰ぎ、先月29日には一方的にイスラム国家の樹立を宣言した。

 最近のISISは、シリアの政府軍や反政府軍、そしてイラク軍との戦闘を繰り広げながら急速に勢力を拡大している。さらにはあのアルカイダにも従属を要求するなど、その台頭が中東情勢を一層混迷させているのだ。

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