母親の遺体と3年間暮らした女 ― 現実に起きた『サイコ』

tocana / 2014年7月11日 21時0分

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 サスペンス映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコック監督。彼の代表作『サイコ』(1960年製作)には、長年にわたり母親の遺体と暮らす男が登場する。そして今週、ニューヨークにおいてこの『サイコ』と同様の事件が発覚し、人々を戦慄させている。

「ニューヨーク・ポスト」紙を始めとする複数の米メディアが報じたところによると、ユダヤ系住民が多いブルックリンのボローパーク地区にあるアパートで、母親の遺体とともに暮らしていた女性が発見されたというのだ。

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 ニューヨーク市警察の発表によると、この女性の名前はチャバ・スピラ(28)。彼女は、61歳で亡くなった母親スージー・ローゼンタールさんの遺体とともに、およそ3年間にわたって誰にも知られることなくアパートの1室で暮らしてきたという。夕食時は遺体を食卓に座らせ、就寝時には隣に寝かせるなど、まさに寝食を共にしてきたようだ。

 事件は、月曜日の午後5時ごろ、水漏れの調査に訪れた管理人が半開きになったドアからチャバの部屋を覗いたことにより発覚した。通報を受けて駆けつた警察に対し、彼女は捜査を拒否。「死んでやる! 死んでやる!」と叫び、説得には2時間を要したという。やがて部屋に踏み入った警察が、一面ゴミの山の中で発見したのが、ほぼ骸骨となった母親の遺体だった。

 調査によって、チャバと母親は2人とも精神障害を抱えていたことが判明。彼女は、親戚がドアの外に置いてくれる食料を口にして生きてきたが、決して誰も部屋に招き入れようとはしなかったようだ。また、チャバは生前の母親が好んだ黒い服や靴を着用しており、アパートの住民たちも異変に全く気付かなかったという。現在、チャバは逮捕されず、精神鑑定のためにマイモニデス医療センターに送られた。また警察が母親の死因を調査している。

 近年、日本でも親の遺体を自宅に放置し続ける事件が多発している。「葬儀費用が捻出できない」「親の年金を頼りにしていた」などの動機によるものが多いため、確かに今回のケースと一概に同一視することはできない。しかし、彼らの周囲が全く異変に気づいていないという点は共通した問題といえるだろう。

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