背中に巨大な甲羅を持つカメ少年 ― 切除手術に成功し患者たちへ希望を届ける!

tocana / 2014年7月14日 9時0分

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 これだけのものを背負いながら生きるのは、さぞかし辛かったことでしょう。背中を覆い尽くすカメの甲羅のような組織に悩まされ続けてきた少年の話題について、7月10日付けの英紙「The Daily Mail」が伝えています。

【画像と動画はこちらから→http://tocana.jp/2014/07/post_4443.html】


■「カメの子」と呼ばれて

 少年は、コロンビアに暮らすディディエ・モンタルボくん(8)。彼の背中には、先天的に巨大な皮膚の変異がありました。周囲の村人は、彼を「カメの子」と呼び、さらに「邪悪なる力がはたらいている」と恐ろしがり、避けようとしたといいます。ディディエくんは、この「甲羅」のせいで様々な差別や制約を受けてきました。

 そのようなことがある度に、いつも悲しそうな顔で「僕はどうしてこんなものを持っているの?」と聞いてくるディディエくんに対し、母親のルスさんはかける言葉が見つからなかったそうです。家族は、何とかしてあげられないものかと悩み続けてきました。


■ついに「甲羅」から解放

 しかし2011年、ディディエくんのことを知った英国人形成外科医、ニール・バルストロード氏が「甲羅」を取り除くために立ち上がりました。バルストロード医師は、ディディエくんの症状を「先天性メラニン細胞性母斑」の極端なケースであると診断。今後の悪性化も懸念されるとし、自らコロンビアの首都ボゴタへと渡り、無料で切除手術の指揮を執ったのです。

「私たちが最も重視したのは、体重の20%にもなる重荷を取り除き、ディディエくんが社会とのつながりを持てるようにすることです」
「今まで見た中で、あれは最もひどいケースでした。ジャガイモが詰まったリュックサックを背負っているようなものですから、彼は苦しかったに違いありません」
「皮膚全体の実に4分の3が影響を受けていたのです。切除後、何段階もの複雑な皮膚移植に取り組む必要もありました」

 バルストロード医師は、ロンドン地元紙「Evening Standard」のインタビューで、このように振り返っています。そして困難な手術は無事に成功、ついにディディエくんは「甲羅」から解放されたのでした。


■患者たちの希望の光に

 さて、ディディエくんと母親のルスさんは、今月英国に渡りました。滞在中にはテレビ番組に出演したり、同様の症状に苦しむ子どもたちを支援する団体を訪問するなどして、人々を勇気づけるための活動に取り組むそうです。また、彼らのホームステイ先である南アフリカ出身の家庭にも、「先天性メラニン細胞性母斑」の子どもがいますが、すでにディディエ君と彼は大の仲良しであるとのこと。

 記事にはバルストロード医師を賞賛するコメントと、ディディエくんの幸せを祈るコメントが多数寄せられています。ディディエくんの活動は、同じ症状に悩む人々の希望の光となることでしょう。

tocana

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