【中国】世界最大110キロの腫瘍を持つ男 ― 記録的な病状と手術

tocana / 2014年7月12日 20時0分

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 中国・北京市内において、9人の医師が16時間かけて110キロにもなる世界で最も巨大な腫瘍を切除したと、7月8日付の英ニュースサイト「Mirror」が報じた。

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 この巨大な腫瘍の持ち主である男性・ヤン・ジャンビン氏は手術中、大人ひとりの体内に流れる量よりも多い5,000mlもの輸血を受けたという。

 37年前、ヤン氏は右腰の上あたりに濃い痣を持って生まれてきた。12歳時には拳ほどの大きさになり、痣を切除する外科手術を受けたが、すぐにまた大きく育ち始めたという。そして今回手術に至るまでに、痣だったものは110キロという信じがたい大きさまで成長していたのだった。

 手術チームのリーダーであるチェン・ミンリャン医師は、ヤンが侵されていた病気について"神経繊維腫症"であると発表。


■神経繊維腫症とは?

 神経繊維腫症(別名レックリングハウゼン病)とは、染色体異常が原因となる遺伝性の病気で、日本では難病に指定されている病気である。大きく分けてⅠ型とⅡ型という2つの型があり、Ⅰ型は全身の皮膚にたくさんできる腫瘍やカフェオレ斑と呼ばれる茶色のシミ。Ⅱ型は脳神経と脊髄神経にできる神経鞘種や髄膜種などが主な症状だという。Ⅰ型の発生率は3,000人に1人、Ⅱ型は37,500人に1人といわれていることから、染色体異常による疾病としては比較的発生率が高いといえるだろう。神経繊維腫症によってできる腫瘍はいずれも良性で、通常、治療は急を要するものではないという。ヤン氏の場合は異常に腫瘍が大きくなった"重度のⅠ型"といえるものであろう。

 チェン医師は「我々はこれまでにも神経繊維腫症の患者を診たことはあるが、これほど大きな腫瘍を見たのは初めてだ」と語っている。

 また、この腫瘍のせいで1日中ベッドに寝ているか、座っているかしかできなかったヤン氏は「この腫瘍は私の人生に多大なる影響を及ぼした」と、手術前に話していたという。

 ヤン氏は現在順調に回復し、今月下旬には退院の見込みとなっている。

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