遺伝子学的にはゾウに近い新種ネズミ!? 不思議な珍獣「ゾウトガリネズミ」発見される

TOCANA / 2014年7月14日 13時0分

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 ゾウと言えば大きな体と長い鼻。ネズミと言えば小さな体とつぶらな瞳がそれぞれ印象的だが、そんな姿かたちの全く違う生物が、実は親戚だった...と言ったらあなたは信じるだろうか。

 近年、動物同士を掛け合わせて「ハイブリッド」というものが生み出され、世間を賑わせているが今回は我々人間、そしてハイブリッドもびっくりな生物が発見されたと6月28日付の「Unexplained Mysteries」、6月30日付の「The Register」が共に報じている

【その他の画像と動画はこちらから→http://tocana.jp/2014/07/post_4436.html】


■ゾウとネズミは親戚同士!?

 南アフリカとボツワナに隣接する国、ナミビアの砂漠でカリフォルニア科学アカデミーの研究チームに所属する、ジャック・ダンバーチャー博士が新種のネズミを発見した。しかしただのネズミではない。この生物の名前は「ゾウトガリネズミ」で、不思議な事にゾウのような鼻を持っているのだ。そして何よりも驚くのが、この姿で遺伝子的にネズミよりもゾウに近いとされていることである。

 学者の間では、モグラやハリネズミと近縁のトガリネズミとの混同を避けるべく、「センギ(Sengi)」とも呼ばれている。また、このセンギが属するネズミを総じてハネジネズミと呼ぶそうだ。


■愛くるしいセンギの生態は?

 センギは、一生を通して一夫一妻制と言われている。動作が俊敏なため肉眼で観察する事は難しいが、南アフリカの砂漠地帯から森林地帯までの、主に内陸部に幅広く生息している。

 食に関しては一般的に昆虫を食べるが、果実や草を食べることもある。その長く伸びた鼻は自由自在に動かすことができ、見た目が何とも愛くるしい。以前は体長が10cm~30cm、体重は50g~500gという小型の哺乳類とされていたが、2008年に研究チームの一員として、センギを30年以上にわたり研究してきたガレン・ラスバン氏がタンザニアの奥地で700gを越える個体を発見したことにより、見た目が多様であることが分かった。

 研究チームは2005年と2011年にセンギの故郷と言われるナミビアの北東部を訪れ、センギを含むハネジネズミの検体16例以上を捕獲し、その生態を管理してきた。そして今回の新発見により、ハネジネズミは分かっているだけで15種類が確認されることとなった。


■まだまだいるかも? 魅惑のセンギたち

 今回、新しいセンギを発見したダンバーチャー博士は「遺伝子学上、ハネジネズミは他のネズミたちとは全く違うのです。そして未だ発見されていない未知の個体が世界のどこかで発見されるのを待っているかと思うと、とても興奮しますね」と言っている。

 また研究チームの権威、ラスバン氏は「毎年約12種類の野生哺乳類が新たに発見されていますが、その中でもこの10年で新たに3種類のセンギを発見する事に関わる事ができて感動しています。私たちが発見したものは科学においても新しく、これからの更なる研究に光を当てることになるでしょう」と述べている。

 写真を見ているだけで身悶えしてしまいそうなほど可愛らしいセンギたち。この他の種類に興味がある方は「カリフォルニア科学アカデミー」に掲載されているページを訪れてみて欲しい。その見た目の多様性や愛らしさにあなたも癒されるかもしれない。
(文=清水ミロ)

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