自分1人の力で地球の自転を止めるにはどうればいい?

tocana / 2014年8月6日 7時0分

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――宇宙バカのエンジニアが、「宇宙の謎」と「もしもの世界」を遊泳する!


 自転が止まると地球は滅亡します。

 地球を滅亡させたいと願う人はいますか? こんな時代ですから、きっとどこかに1人くらいいてもおかしくないでしょう。あまりホンキで滅亡させようと企まれても困りますが、実際に地球の自転を止めるには、一体どれくらいのエネルギーが必要なのか? 少し考えてみたいと思います。

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 たとえば、あなたの背中を誰かが押して、コケそうになることを想像してください。その時、あなたに負荷がかかったエネルギーを地球にあてはめてみましょう。


・地球の自転を止めるためのエネルギー

 自転を止めるのに必要なエネルギーは、慣性モーメントと回転速度(角速度)から求めることができ、およそ2.12×10の29乗ジュール(エネルギー単位)になります。

 では、このエネルギー。どれくらいの大きさなのでしょうか?

 世界の平均消費電力はおよそ1.7テラワットだそうなので、地球の自転を止めるには全世界の電力を3.9億年分、何らかの方法で地球に与えればよい計算になります。果たして、そこまで人類が生き延びられるのかはわかりませんがね!

 では、地球の自転を1秒で止めたい場合、どうすればよいのでしょう? 原子力発電所でまかなおうとすると、およそ100兆基が必要です。現在、地球上にある原子力発電所はおよそ400基なので、到底足りませんね!

 旧ソ連が開発した「ツァーリ・ボンバ」という世界最大の水素爆弾のエネルギーを全てぶち込めば、5,000発分くらいで足りそうです。当然、実験で作られただけで量産されていませんが、水爆とはなんとも恐ろしいものということがご理解いただけるでしょう。

 では、水爆でもダメなようなので、"水爆の親玉"ともいえる太陽に活躍してもらいましょう。ご存じのとおり、太陽は水素の核融合を用いてエネルギーを放出する星ですからね。

 太陽は、1秒で3.37×10の26乗ジュールのエネルギーを宇宙空間に放射しているので、そのエネルギーを全て地球の自転を止めるために注げば、629秒......なんと、10分半で地球の自転は止まってしまいます。やはり太陽ってのはすごいものですね。


■自分の力で自転を止めるには?

 さて、なんとしても自分の力で地球の自転を止めたい場合ですが、アルキメデスが「支点を与えられれば地球も動かせる」と言っていたように、とてつもなく長い棒さえあれば人間1人でも可能です。

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