人間よりも巨大なペンギンがいた? ― 南極大陸付近の島でメガトン級の骨を発見!

tocana / 2014年8月12日 17時0分

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 この夏、暑気払いに水族館を訪れた方も多いことだろう。普段我々が水族館で見かけるペンギンの遠い先祖にあたる、人間を超える大きさの巨大ペンギンの骨が発見されたと、8月4日の「Daily Mail」が伝えている。

 発見されたのは南極大陸先端近くの小さな島・シーモア島で、3,700年~4,000年前に生息していたとされる「Palaeeudyptes klekowskii」というペンギンである。今まで一度も発見されたことのないこのペンギンだが、まさに「メガペンギン」と題されるほどの巨大なペンギンであったことが、この度の研究によって明らかになった。

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■体長2メートル、体重115キロ!!

 ラプラタ博物館(アルゼンチン)のカロリナ・アスコタ・ホスピタレチェ博士によると、この地域は3,700年~4,000年前はとても温かく、10~14種類のペンギンがともに暮らしており「ペンギンにとってとてもすばらしい時代だった」そうだ。

 また、博士は今年初めにこのペンギンの翼・上腕骨・付蹠骨(ふしょこつ、足首と踵の骨の間の関節)の骨を最高の状態で発掘することに成功。ペンギンは二足歩行をするため、付蹠骨はとても丈夫にできており化石として発見されるケースは多いというが、4,000万年前の骨が完全な形で発見されたのはとてもレアなケースであろう。

 この時に発見した付蹠骨から体長・体重等を割り出したところ、くちばしを入れると体長2.02メートル(起立時1.6m)、体重が115キロと何とも「メガ」なペンギンであることがわかった。起立時の体長1.6mでも平均的な成人女性と変わらない大きさである。また、主に魚を食べる「魚食」で、なんと40分間も潜水することが可能であったという。この大きな体で優れた狩猟系ダイバーだったようだ。

 温暖な気候と豊富な漁場。ペンギンにとって「天国」とされる最高の環境のもとで、メガペンギンはここまで巨大化できたということだ。


■骨の大きさも過去最大級!

 今回発見された付蹠骨は長さが9.1cmもあり、存在が確認されているペンギンの中で最も大きく、今まで多くの研究者に論文発表されていたペンギンの常識を覆す「最大級」のペンギンとなる。ちなみに、現存する最大のペンギンとされる「皇帝ペンギン」でも体長1.1~1.3m、体重20~45kgと、メガペンギンの約半分の大きさしかない。

 すべてが"メガ"なこのペンギン、現存していればオーストラリアのコアラのように、ご当地マスコットになれたかもしれない。果たしてそれがいいかどうかはわからないが...。

(文=福島沙織)

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