なぜ、韓国ビールは日本がルーツなのにまずく感じるのか?

tocana / 2014年9月6日 13時0分

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 3日、韓国の大手酒造メーカーであるハイト真露の社員が、ライバル会社のビールを中傷する「風説の流布」を行った疑いで家宅捜索を受けた。

 ハイト真露は、焼酎のJINROで知られる、日本でもお馴染みの酒類メーカーで、ビール飲料としてハイトビールの生産を手がけている。

 ハイトビールとシェアを分け合うのが、OBビールが手がける主力商品「CASS(カス)ビール」。韓国の2大ビールメーカーである2社は、シェア1番のOBビールをハイト真露が追う形だった。

 6月に、CASSビールの生産過程において、人体への害はないものの成分の変化で異臭が起こるトラブルが発生。この事態を利用し、ハイト真露の社員がモバイルメッセンジャーで、CASSビールを中傷するメッセージを投稿したようだ。ハイト真露側は、社員が個人的に関わったことであり会社ぐるみではないとしている。

 しかし、CASSやハイトと言われても、どちらも日本ではあまり聞かない。中国の青島(チンタオ)ビールや、タイのシンハービールなどは目にする機会は多いが、韓国ビールの存在感はまったくといっていいほどない。

「韓国ビールは日本人の味覚からすると、水っぽい、コクがないといった印象を持つ。はっきり言ってマズイいんです。正確な量はわかりませんが、使われている麦芽の量も日本のビールより少ないようです。言うなれば韓国のビールは、日本の発泡酒に相当します」(旅行ライター)

 歴史をひもとけば、2つのメーカーは、戦後、日本が韓国に設立したビール会社がもとになっている。OBビールは麒麟麦酒(現在のキリン)、ハイト真露は大日本麦酒(現在のサッポロ)にルーツがある。ならば、それほどクオリティが低いというわけではなさそうでもある。

「韓国ビールを擁護するならば食習慣の違いがあります。韓国には焼酎をビールで割って飲む習慣があります。てっとり早く酔えるので人気があるんです。さながら、日本のホッピーですね。その際にビールの"コク"は不要となるため、シンプルな味が好まれる。日本人と韓国人では味覚として求めるポイントが違うのかもしれません」(前出・同)

 さらに、韓国国内ではマッコルリや焼酎がビールより安い値段で出回っている。「とりあえずビール」という人間は日本よりは少なさそうだ。飲酒事情ひとつとってもお隣の国との違いはあるようだ。
(文=平田宏利)

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